くらし情報『『17歳の瞳に映る世界』原題が意味するカウンセリングシーン解禁「絶対に忘れない」「号泣した」』

2021年7月23日 12:45

『17歳の瞳に映る世界』原題が意味するカウンセリングシーン解禁「絶対に忘れない」「号泣した」

「一度もない/めったにない/時々/いつも」(Never/Rarely/Sometimes/Always)から1つ選び、慎重に答えていくオータム。答えづらい質問が続くこのシーンは、緊張感のある撮影となることが予想されたが16ミリフィルムによる長回しで撮影された。

エリザ・ヒットマン監督は、少しでもオータム役のシドニーの負担を減らすため、静かで落ち着ける部屋と時間を用意し、後半のシーンに集中できるよう、質問には自身の家族のことを答えるよう伝えたという。徹底的な配慮が行われ撮影されたこのシーンは、原題にもなった印象的なシーンでもある。

これらの質問への回答が4択であるのには理由がある。当事者が答えやすいようにという意図だけでなく、セカンドレイプを防ぐため。性暴力に遭った女性自身にその詳細を語らせることは、セカンドレイプにあたる恐れがあり、本人を傷つけてしまう可能性がある。詳細を聞くことは中絶手術を行うには直接必要ない情報だが、暴力の有無は再発防止のために必要な情報。
施設で働く人々はプロフェッショナルに徹し、すべきことをする。

また、実際にセンターで働く女性がカウンセラーとして出演したことで、よりリアリティのあるシーンともなった。

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