2021年7月28日 19:00
ロケーションにも注目『ドライブ・マイ・カー』広島の魅力のスポットを紹介
さらに、家福が広島滞在中に宿泊する場所、1994年に重要伝統的建造物群保存地区として選定された「呉市 御手洗」。家福を乗せ、みさきが真っ赤なサーブで駆け抜けるシーンで登場する「安芸難大橋」なども映し出される。
そんな本作だが、当初は、韓国・釜山で大部分の撮影を行う予定だった。昨今の状況下、舞台を変えねばならず、広島に白羽の矢が立った理由について濱口竜介監督は「映画のテーマとしては、車が走れる場所ということですかね」とロケ地選びのポイントを明かし、「もちろん、車が走れるだけではだめで、走っている車を一体どう撮るか。それは良いカメラポジションを見つけられるか、用意できるかというのが一番大きいです。原作は東京の話ですが、昨今は東京だと車の走行シーンはまったく自由に撮れません。最初にロケ地として釜山を想像したのも映画制作の都合上、そこであれば自由に車の撮影が出来るんじゃないかと思っていたからです。でも、それがダメになって広島になりましたが、広島市のフィルム・コミッションの力もすごく大きくて、都市部での撮影も十分出来たし瀬戸内の島々でも撮れた」とコメントしている。
『ドライブ・マイ・カー』は8月20日(金)