2021年8月2日 13:00
【映画と仕事 vol.10】『佐々木、イン、マイマイン』プロデューサー・汐田海平が新サービス「uni」をはじめたワケ 映画と観客の幸せな関係とは――?
一応、大学院にも進んだのですが、僕が修士1年生の時に梅本先生がお亡くなりになって、そのまま大学院もやめて、フリーランスで働くようになったんです。
20歳で見定めた“プロデューサー”という道
――映画の自主制作というよりも、“仕事”として制作を請け負っていたんですか?
最初はもちろん、学生の自主制作でした。当初は監督をやってたんですが、同級生に平田くん(平田大輔)という人がいて、彼の映画を観た時に「これは勝てないかも…」と思ったんです、また(笑)。
――早い段階で(笑)。
それで、平田くんの映画のプロデュースをしたいと思ったんです。だから1本だけ監督をして、その後は「プロデューサー」を名乗っていました。学生映画でプロデューサーを名乗る人間なんてあんまりいないんですけど(笑)、映画に関するいろんな役割を観たとき、いまから自分が始めて、将来成功するならこの道だなと。20歳くらいで決めたんです。
――その年齢で、映画業界における自分の仕事をプロデューサーだと見定めるってすごいですね(笑)。
あきらめは早いんですけど、昔から「これ」と決めたら徹底的にやり通す性格なんです。ちなみに平田くんは、いまは売れっ子のCMディレクターになっていて、その勘は正しかったなと思います(笑)。