カンバーバッチが映画化を熱望、ジョディ・フォスターら出演の『モーリタニアン 黒塗りの記録』10月公開
2015年に出版された手記は、アメリカ政府による検閲で多くが黒く塗りつぶされたものだったが、またたく間にアメリカで大ベストセラーを記録。その後、世界20か国で刊行された。
本作の監督を務めるのは、ドキュメンタリーに定評があり『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞のケヴィン・マクドナルド。モハメドゥ役に『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のタハール・ラヒム、弁護士のナンシー役には『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスター、そしてスチュアート中佐役としてプロデューサーとしても名を連ねるベネディクト・カンバーバッチが出演する。
モハメドゥの著書を読んで惚れ込んだカンバーバッチが、「これは映画化すべきだ。誰が映画化権を持っているのか調べなきゃいけない」と熱望し映画化が実現。フォスターは、著書と筆者のことをオファー以前から知っており、グアンタナモや当時そこで起きたことについて多くの疑問を抱いていたという。さらに「私が生きている時代のことなのに、なぜかそうした疑問に対する答えを私は一切知らなかった。
まったく何も知らないということに我ながら驚いた。私たちの誰もが9.11の出来事にものすごい衝撃を受けたために、アメリカ中に恐怖心があふれていた。