2021年8月31日 16:00
10代の視点で描くトランジェンダーのパパと家族の物語『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』
自らの実体験に基づくエピソードをちりばめながら、主人公エマの複雑な感情を繊細かつリアルにすくい取っていく。
エマ役を演じたカヤ・トフト・ローホルトは本作が映画デビュー。撮影当時、彼女はまだ10歳ながら、多感な時期に両親の離婚とパパからのカミングアウトに向き合う役柄を、このうえないナチュラルな存在感とリアクションで見事に演じ切った。
パパのトマス/アウネーテ役に扮したのは、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』や『ヒトラーの忘れもの』などで知られる実力派俳優ミケル・ボー・フルスゴーだ。ライマン監督は、トマス/アウネーテの役は男性でもあり女性でもあることを示したかったと言い、男性の身体から自身の女性性を見出すことができるような身体性を持った人を探すことが重要だったため、当初からトランスジェンダーの役者の起用は考えたことがなかったと明かしている。
解禁された日本版ポスタービジュアルには、椅子に座るエマ、その隣にいるパパら、主人公エマ一家の写真が収められている。『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』は12月24日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)