2021年10月11日 08:00
少女たちが紡ぐ“私たち”の物語 『はちどり』『生きのびるために』ほか国際ガールズ・デーに観たい映画3選
団地に暮らすウニの家は餅屋を家族経営しており、父親は長男の兄に「ソウル大に行け」と口うるさく、塾をさぼった姉も怒鳴られる。末っ子であるウニが大学へ行けるかどうかは難しい。そんな中、ウニは漢文塾でソウル大を休学中という、謎めいていて聡明なヨンジ先生(キム・セビョク)に出会う。ヨンジ先生はウニにとって初めて心から尊敬でき、失望や落胆をさせられることのない大人だった。と同時に、7月に北朝鮮のキム・イルソン主席が死去し、10月には漢江に架かる聖水大橋が崩壊する大事故が起きた1994年は、ウニ自身にとっても“死”を考える出来事が相次いでいく。
キム・ボラ監督による初長編作品である本作は、監督自身の少女時代の体験がベースとなっており、ベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」の主人公とも同世代。2018年、釜山国際映画祭でワールドプレミア上映されて以降、ベルリン国際映画祭では子どもの成長を描いた映画を上映する「ジェネレーション14plus部門」大賞を受賞、その後も韓国のみならず世界各地で高い評価を受けた。※PG12指定
同じ情熱を共有できる存在の有り難さ
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
俳優のオリヴィア・ワイルドが初監督を務め、アメリカ公開時にはテイラー・スウィフト、ナタリー・ポートマンら多くのセレブが絶賛と支持を表明し、数々の映画賞を席巻した青春コメディ。