2021年10月15日 17:45
瀬々敬久監督、佐藤健の起用理由明かす 釜山国際映画祭ティーチインに参加
また、大災害に対する祈りのようなイメージとして捉えてもらえないかなとも思いました」と答えつつ、「日本でも、あのシーンの意図を聞かれますが、映画というのは謎があった方が面白いと思います」と話していた。
主演の佐藤さんが演じる利根は、とある不可解な殺人事件で容疑者にあがる男。今回、佐藤さんを起用した理由について瀬々監督は「以前『8年越しの花嫁 奇跡の実話』という作品で佐藤さんに出てもらったことがありますが、その時の役は好青年で、その時に佐藤さんが『良い人をやるのは、実は辛いんです』と言っていたことを覚えています。その後佐藤さんは『ひとよ』で少しだけ悪い役を演じていて、“彼はこういう役もできるのか”と思い、今回お願いしました」と過去作をふり返る。
「僕が知っている日本の若手の俳優の中で一番クレバーだと思っています」と佐藤さんについて語った監督は、「映画の本質をキャッチして、その中で自分がどういう人物を演じればいいかを判断できます。脚本の段階から色々な話をして、一緒に映画を作ることができる素晴らしい俳優です。何より役を演じることにすごく熱心で、休憩中もこの利根という登場人物であろうとしていました」