2021年11月10日 19:00
激しい音楽と痛ましい青春…『麻希のいる世界』主演に、元アイドルの新谷ゆづみと日高麻鈴が起用された訳
というかなり過激なストーリーと結末となった。それが今回の『麻希のいる世界』だ。
3年前まで清楚さを売りにするアイドルだった2人だが、監督は「あの2人なら演じられると思いました。俺が当て書きしたんだし」と言い切る。ベテランの塩田監督にそこまで信頼される2人はいったい何者なのか?
知られざるアイドル界の名門校
新谷ゆづみと日高麻鈴は、今年8月をもって「閉校」したアイドル「さくら学院」の卒業生。「さくら学院」は、名門私立校のような制服で、「Perfume」の振り付けやリオ五輪閉会式の演出で知られるMIKIKO氏直伝のダンスを踊るアイドルユニットだが、それに留まらず、芸能事務所アミューズのタレント育成機関としても機能していた。過去、武藤彩未(歌手)、三吉彩花(女優、モデル)、松井愛莉(女優、モデル)、「BABYMETAL」(メタルダンスユニット)、佐藤日向(声優アーチスト)など多くの人材を輩出。新谷ゆづみと日高麻鈴は、この「さくら学院」の活動を通して、在学中に何度か演技力を競う機会があり、その中で「女優になりたい」という夢を現実の目標に置き換えていった。
「さくら学院」は、リアルな学校と同じように毎年の決まった行事があり、5月初旬に転入式、秋に学院祭、3月末に卒業式が行われ、転入式や学院祭では、「ホームルームコント」