就活に効能アリ? 『インビクタス』学生座談会で熱い意見続出
それが映画の中のラグビーチームと同じでだなと思いました」と語った。ほかの学生たちからも、弱かったチームを引っ張りあげたという苦労や充実感、一度は瓦解寸前になりながらもう一度チームが一つになったという経験、応援する側としてチームが一体になっていく瞬間を実感した体験などが口々に語られた。
ちなみに、南アフリカでは今年6月にサッカーのワールドカップが開催されるが、それぞれの学生に書いてもらったアンケートでも「これまでとは違った見方ができそう」、「映画で、白人の代表的スポーツ・ラグビーと黒人の代表的スポーツ・サッカーという分かれ方が描かれていたが、(映画で描かれる)1995年から15年経って、今回サッカーがどのように受け止められるのか興味深い」といった感想が相次いだ。
座談会での学生たちの感想や意見を通して感じられたのは、まさにこの映画が示す“多様性”。性別や年齢、立場などが異なるひとりひとりの観客に多様な視点を提供し、考えさせてくれるということを改めて示した座談会だった。3月7日(現地時間)にはアカデミー賞が発表されるが、M・フリーマン、M・デイモンがもし、受賞を果たした際にどのようなメッセージを世界に向けて投げかけるのかも気になるところだ。