真田広之インタビュー 明かしたくとも明かせない「LOST」 “犠牲”と愛の結末
その後、翻訳スタッフとヒロが話し合い、台詞を日本語に訳していったのです。ヒロは道厳というキャラクターに合った言い回しを作るのに大きな貢献をしてくれましたね」。
その甲斐あって、道厳の日本語に違和感はない。台詞の裏側に込めた思いを、真田さんが明かしてくれた。
「道厳はああいった風貌(武道家のような出で立ち)のキャラクターですから、ある程度の威厳が必要。かと言って、時代劇口調になり過ぎてもおかしいし、現代っぽ過ぎてもイメージに合わなくなる。その微妙なニュアンスを探る作業が必要でした。日本の視聴者が観て、『変だな』と感じる日本語は絶対に使いたくありませんし、それが僕の使命でもありますから」。
ちなみに、真田さんとキューズ氏にインタビューを行った2月8日の時点で、「いまはファイナル・シーズンの全18話中、15話目を撮影しているところです」とキューズ氏。一方、真田さんの撮影はすでに終了しているそうで、「僕の撮影は…『終わりました!』とだけ言っておきます(笑)」。道厳はどのような運命をたどるのだろうか…。
道厳に対する興味は尽きないところだが、ここでキューズ氏に「LOST」ファン最大の関心事のひとつ(?)