キャリー・マリガン 『17歳の肖像』インタビュー オスカー候補24歳の素顔と成長
制服だけはちょっと変な感じがしました」。
先述のように「普段の生活に変化はない」と語る彼女だが、では、“女優”として、この作品を通じて自分の中で感じる変化は?
「以前は、失敗してはいけないとプレッシャーを感じたり、心配することが多かったけど、緊張せずにリラックスして、楽しんで仕事をするということをピーター・サースガードから学びました。彼は色んなことを試してみて、それがうまくいかなくてもまた別のことをやればいいという考え方の人で、私に楽しんで仕事をすることを教えてくれた人なんです」。
映画の原題は“An Education(=教育)”。学校の勉強とはまた違った経験をピーターが演じる年上の恋人との出会い通じて学んでいく姿が描かれるが、まさしく映画と同じように本作を通じて“教育”を受け、成長を遂げたというキャリー。今後も、シャイア・ラブーフとの共演作で80年代の名作の続編『ウォール・ストリート』にカズオ・イシグロの小説「離さないで」を原作にキーラ・ナイトレーと共演した『Never Let Me Go』(原題)など出演作が目白押し。これから、スクリーンの中でどんな表情を見せてくれるのか楽しみに待ちたい。