2022年3月13日 12:00
「音楽はもう一つの主人公」「すごく幸せ」藤井道人×野田洋次郎、トップクリエイターが語る『余命10年』
野田:嬉しいですね。結果こういう作品が出来上がってみて、監督の直感は正しかったんだなと思いました。
――改めて楽曲制作ではなく、完成した作品を鑑賞したご感想は?
野田:藤井監督も最初仰っていたように、“余命モノ”と言われる映画を作るのは、まずそれだけで覚悟が必要ですし、観る側にも一つバイアスやフィルターがかかって観られるものであると思うんですよ。だけど、それを遥かに飛び越えるくらいの、まっすぐさというか、情熱というか、真摯さみたいなものが映像を観た時に、画面から飛び出してくるように感じました。
ずっと残っていくような作品だなと感じましたし、このような作品に、初めて実写映画に音楽をつけられて本当に幸せでした。一生大事にしたいと思える映画です。キャスティング含めて、本当にすごいですよね。みんなが一つの意志のもと繋がっている感じが、観ていてすごかったです。
――藤井監督の作品にまた俳優として出演したいと思いますか?
野田:こんな大御所の監督になられてしまって(笑)。あの時(ドラマ「100万円の女たち」)はまだ新人同士でしたからね、ピチピチでしたよね(笑)。
藤井監督:僕は俳優としてもお願いしたいですね。