2022年3月20日 11:00
NHKよるドラ「恋せぬふたり」で“当たり前”を見直そう 考証・中村健、企画・演出の押田友太が登壇<アーカイブ>
もしかすると、僕たちは恋愛を描くことをいいものとしてやってきたけれど、実はそれで傷つく人もいるんだなということに改めて気づいて。では恋愛をしないドラマもあっていいんじゃない?と思って企画を出しました。NHKのよるドラは“若手枠”といわれるんですけれど、そういう若手が作るドラマということで企画を出して、受け入れられました」。
さらに、考証の中村さんが「取材もしていただいたので、企画の段階からこういうことをやりたいと思っているんです、という話を聞いていて、1年半とか2年くらい前から何だかんだ関わらせてもらっていますね」と言うと、「2回の冬を越している気がします」と押田さん。時間をかけて練られてきた企画であったことを語る。
「恋せぬふたり」第3話
中村さんは、「ドラマの中でアロマンティック・アセクシュアルと、長い言葉で出てきていますが、あれは元々別の言葉になっていて、アロマンティックは他者に対して恋愛感情を抱かない人のことをいいます。アセクシュアルが他者に対して性的に惹かれない人のことを指していて、その2つが合わさってアロマンティック・アセクシュアルとなっています。アロマンティック(Aromantic)