2022年4月8日 13:30
アニー賞最多8部門受賞!『ミッチェル家とマシンの反乱』の3つの魅力
また、映画製作者を目指す主人公ケイティの感情が動くシーンでは、ケイティから見える世界を視聴者も感じられるような創りになっているのも面白い。楽しいことや悲しいことがあれば、ケイティ視点のポップな世界にぐんぐん色付けされていくのも観ていて楽しいポイントだ。
変わった家族が世界を救う!?
ストーリーとしては変な家族が、ひょんなことからマシンの反乱に立ち向かうというというのは一見「クレヨンしんちゃん」シリーズのような展開だが、「クレヨンしんちゃん」の野原家とは違うのは家族間の関係、特に父親と主人公ケイティの仲があまり良くないこと。父親はいつまでもケイティの事を子ども扱いしがちで、ケイティは自分のやっている映画製作を父親にも認めてほしいがそれが叶わずできるだけ早く家から出たいと思っている。母親と弟もそれぞれコンプレックスを抱えており、機能不全家族とまでは言わないものの、どうにも歯車がかみ合わないバラバラな家族…。何か華々しい取り柄があるわけでもない、そんな家族が、人類最後の砦としてマシンの反乱に挑むのだが、闘い方も破天荒!後半のブサカワな愛犬マンチの思いがけない活躍にも注目だ。
オリヴィア・コールマン演じるヴィランに共感
この作品が単なる「家族だからこそやっぱりいいよね」