2022年4月8日 13:30
アニー賞最多8部門受賞!『ミッチェル家とマシンの反乱』の3つの魅力
と言うだけに留まらないのは、オリヴィア・コールマン演じるヴィランことAIの「パル」の存在が大きいとも言える。新型マシンに挿げ替えられ、これまで長らく愛されてきたと思っていたパルはお役御免に…。そんなことをするなら、AIとマシンたちで人間をお役御免にしてやる!と反乱を起こすのだが、この行動論理そのものが何とも人間的。家族であろうとなかろうと、親しき仲にも礼儀あり。相手の尊厳を守ることの意義も間接的に伝えてくれる。
そして、テクノロジー=悪という二項対立ではなく、その価値も充分描く奥深さも面白さの一つだ。スマホに夢中で家族のだんらんが台無しだと嘆く父親、Wi-Fiが無ければ暴動レベルで混乱する人類など、テクノロジーに依存する姿を皮肉たっぷりに描きつつも、ストーリーが進むに連れテクノロジーのポジティブな可能性にちゃんと触れる点も見どころだ。
単なるドタバタアニメではなく、幾重にも工夫されたディテールに唸る。
片時も視聴者を飽きさせない工夫が随所に散りばめられており、気づけば約2時間夢中で観てしまうこと間違いなしだ。
(キャサリン/Catherine)
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2月2日(金)