2022年4月25日 17:00
嵐莉菜&奥平大兼の“青春のきらめき”を切り取る『マイスモールランド』15秒予告&メイキング
さらに、各界の著名人から本作にコメントが寄せられた。映画監督の西川美和は「みずみずしい恋の風景がある。しかしみずみずしい恋だけでは、何も解決し得ない。異邦の少女に惹かれるこの国の心優しい少年は、哀れなほど無力だ。少年の無力は私の無力であり、この映画の中で最も重たい問いかけなのではないかと思う」と語る。
俳優の石橋静河は「スクリーンの中の彼女とともに心の底から絶望し、涙することは自分の中に無意識に存在させている『差別』を見つける第一歩だと思った」とコメント。
漫画家の今日マチ子は「自由な高校生活から、数々の制限をかけられた生活へ。『ごく普通』が豹変する様子は日本における難民問題を知る一助になるだろう。それでも友情や進路問題、恋がある。青春のきらめきは境遇の苦さに勝るのだ」と、10代の2人のきらめきに触れている。
そして、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』で監督を務め、初期の漫画作品「クルドの星」ではクルドをテーマに物語を紡いだ安彦良和からもコメントが到着。「世界で、日本人の対極にいるのがクルド人です。そのクルド人は『可哀想』なのではなく『勁い(つよい)』のです。
ラストのサーリャのつよいまなざしは、日本人にも『勁くあれ』と言っているのだと思います」