『スイートリトルライズ』脚本・狗飼恭子、矢崎監督への積年の恨み(?)をトークで…
怒るのは、3年に1回くらいなんですが、それがことごとく矢崎さんに対してなんです(笑)」と反論し会場の笑いを誘った。
石井さんは、矢崎監督のデビュー作『風たちの午後』(’80)からの付き合いとなるが、「思い返すと、(矢崎監督は)やってることは昔とあまり変わってないですね」とあっさり語り、矢崎監督は「それは成長してないってこと?ショックです…大人になった気がしてたのに」と苦笑していた。
監督は、現場では設置されたモニターをのぞくのではなく、生で俳優の芝居を見るようにしているとのことだが、この点について「ほかの監督のみなさんが、モニターを見ているということが、僕にとっては驚きです。なぜ、生の芝居を見ないのか?僕にとっては原作を読んで、これを生身の人間が動いたらどうなるのかとワクワクしているのに、そこで生の芝居を見ないのは、特等席を空けっ放しにしておくようなもの」と持論を展開。
この日は観客からの質問も受けつけられたが、中にはすでに複数回、映画を観ている観客もおり、カメラワークや登場人物の心情の描き方など、かなり深い内容の質問も出て、夜遅い時間の上映後のイベントながら、会場は大きな盛り上がりを見せていた。