少年社中25周年記念ファイナル 第42回公演 『テンペスト』の公開ゲネプロが6日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、鈴木拡樹、矢崎広、井俣太良、毛利亘宏(脚色・演出)が取材に応じた。同作はウィリアム・シェイクスピアの『テンペスト』をモチーフとした作品で、25周年記念に『テンペスト』を上演する人気劇団「虎煌遊戯」の人間模様と演劇愛を描いていく。少年社中 劇団員の井俣太良、大竹えり、田辺幸太郎、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、川本裕之、ほか鈴木拡樹、本田礼生、萩谷慧悟(7ORDER)、なだぎ武、山崎雅志(劇団ホチキス ※崎はたつさき)、鈴木勝吾、矢崎広が出演する。○■ 架空の劇団の群像劇を描く少年社中の『テンペスト』稽古の思い出について聞かれた鈴木は「日替わりのゲストさんがいらっしゃるんですけど、稽古場にも何人か来てくれて、そのたびに『久しぶり』と。ほぼ知り合いで『こんなにみんな少年社中に関わっているのか』というのを改めて感じていました」と明かす。矢崎は「劇団のお芝居ということで、役者間でやる『シアターゲーム』という、演劇を目的とした交流を深めるゲーム感覚のアクティングを持ち込みました。一から『虎煌遊戯』という劇団を作るつもりで。もちろん少年社中の25周年なんですけど、今回劇団のリーダー役だったので、率先してやらせていただきました」と振り返った。劇団を追われ、復讐心を抱いている男を演じた井俣もゲームに参加していたそうで、さらに「僕らも早稲田大学の劇団の新人稽古や、『東京オレンジ』という劇団に所属していた時にやった身体トレーニングを一緒にやったりして、あの時の熱い稽古を皆さんに体験していただいた」と当時のことも思い出していた様子。最後に毛利は「本作は『虎煌遊戯』という劇団が、このサンシャイン劇場で『テンペスト』を上演する話になります。ですので、お客様全員がこの物語の登場人物、直接関わる人物として参加していただく。そんな気持ちで、ご覧いただけたらなと思っています」とメッセージ。「我々と一緒に演劇を作る体験を、一緒に楽しんでいただけたら心から思っておりますので、『僕らと一緒にすごい芝居を作りましょう』という言葉を皆さんにお送りしたいと思います」と語った。東京公演はサンシャイン劇場にて1月6日〜21日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて1月25日〜28日。
2024年01月06日「幸せな演劇めぐりをさせてもらっている」と、矢崎広は言う。10代の頃に知り合った富岡晃一郎を通して「阿佐ヶ谷スパイダース」を知り、その作品を通して長塚圭史に憧れるようになった。だが長塚は自分よりも少し年長の俳優たちと組むことが多かったため、「先輩たちと作品創りをする方。自分たちは自分たちの世代で演劇を創っていくのかな」と、漠然と自分には縁のない、雲の上の人だと思っていたという。しかし、演劇が紡ぐ縁は矢崎と長塚を結びつけた。今回、『アメリカの時計』で初めて長塚演出作品に参加することになったのだ。これまで出演してきた作品を共に創りあげた演出家たちから得たものを、矢崎は稽古場で活かして芝居を創り、長塚に提示。それを長塚が自身の創造性を通してさらに練り上げ、矢崎にフィードバックする。その循環がすごく良いものになっていると実感する、と矢崎は笑顔で語る。そんな幸せな環境で稽古が進んでいる『アメリカの時計』は、20世紀アメリカを代表する劇作家のひとりである、アーサー・ミラーが1980年に発表した作品だ。1920年代、アメリカは史上空前の繁栄を遂げていた。しかしその繁栄はいつまでも続くものではないと気づいたアーサー・ロバートソン(河内大和)はいち早く株から手を引き、親しい者たちに警告。だが、誰も耳を貸さなかった。果たして彼が予見した通り、1929年に株が大暴落。裕福な実業家だったモウ・ボーム(中村まこと)も財産を失ってしまい、妻のローズ(シルビア・グラブ)が宝石を現金に換えて暮らしている。そして息子のリー(矢崎広)は飢え苦しむ人々を目の当たりにしながら、自身の生き方を探すのだった……。世界恐慌の時代のアメリカを生きる人々を描いた作品を上演するにあたって、キャスト陣には稽古開始前に長塚から課題が出されたという。第一次世界大戦後の情勢、ファシズム、株価など、各自が与えられたテーマについて調べ、皆の前で発表。キャスト・スタッフ共に知識を共有することによって、作品への理解を深めたという。「僕のテーマは、すごく範囲が広いですが『第一次世界大戦後の光景』。図書館に行って本に目を通したりインターネットで検索したりして、第一次世界大戦とその被害、大戦後にアメリカが好景気になったのは何故か、敗戦国のドイツがとんでもない条約によって払うことになった賠償金を2010年にようやく払い終えたことなどを調べました。他の人が調べたこともおもしろかったし、そういう時間があったおかげですごく(作品に)入りやすかった。僕の中でどんどん、1920年代後半以降のアメリカの光景が本当に目の前に広がっているかのように濃くなっていると感じる。本当に面白い時代だと思いました」話を聞くと、カンパニー各人が自身の知識と感性を総動員しているように感じる。実際、矢崎も稽古後の疲労が半端ないと打ち明ける。横浜の稽古場から都内に戻る時も、乗っていた電車の中で何度も寝過ごしてしまったそう。「『ここ、どこだ?』状態で、すごい所まで行っちゃったこともある」と思わず苦笑するのだった。そうした経過を経ているだけに、カンパニー全体がまとまり、とても仲が良いという。しかも、稽古の合間も特に雑談はしないのだとか。「この戯曲に関連して、今の自分たちと重ね合わせた話が多いですね。『ここで起きている通貨のインフレって、これと似てますよね』と、歴史や経済の話になっているんです。もともとシルビアさん、河内さんや関谷春子さんとは面識がありましたけど、その人たちに限らず皆と話しています。大谷亮介さんも、すごく素敵な方なんですよ。ちょっと言葉で表現するのは難しい、存在自体がなんとも言えないおもしろさでいらっしゃる」と、大先輩とも良い雰囲気であることが窺える。戯曲から受ける印象を遥かに超える舞台に今回、矢崎が演じるのはリー・ボーム。裕福な家に生まれたが、大恐慌によって大学進学を断念することになる。「この時代を生き抜いたひとりの男として描かれていますが、彼が物語の語り手となって始まるので、彼の目線が観客と共有される。『僕は今こう感じたけど、皆さんもそう思いますよね?』という、ある意味では観客に一番近い存在かもしれません。それに対して、河内さんが演じるロバートソンが歴史的なことやいろいろな背景を述べて、リーはそれに反論することもある、という感じ」複数の視点を観客に提供する、ある意味では象徴的な存在ともいえそうだ。だが、それでは終わらないところがこの戯曲のおもしろさだという。「物語の外にいて観客に語りかけていたはずのリーが、後半は物語の中に入っていく。どんどん感傷的になるとともに、語りの方は少なくなっていくんです。おもしろい造りだと思います」大学入学前、つまり20歳前であるリー。矢崎は最近出演した舞台では16歳の息子をもつ父親役だったので、役柄上ぐっと若返ったことになる。「そうなんですよ(笑)。それが今、僕に求められている特徴なのかもしれないって最近思います。20歳前後から40代くらいまで幅広く演じられる役者としてとらえられていることは、とてもありがたい。そこは自分の武器として頑張っていきたいと思います」1920~30年代のアメリカを舞台にしたシリアスな物語だけに、自然とメッセージ性も意識する。「世界恐慌を経てどんどん政策、つまり国が変わっていくなかで、彼らはどう生き抜いたのか。何を感じていたのか。まさに2023年の現在と置き換えて考えられるところが、この戯曲の魅力だと思います。『人の感情ってどう動くんだろう?』『いったい何が大切なんだろう?』と僕も考えていますし、観客の皆さんにも考えてもらいたい。リーたちはつらい瞬間もたくさん経験しているけど、同じくらい将来への夢もあった。そして必死に生き抜こうとしていた。その姿は、とても魅力的です」そうしたつらい時代を描き、13人のキャストで50名以上の人物を演じ分ける物語。ミュージカルのように歌の力でエンタテインメントにする舞台ではないので、もしかしたら難解に感じる人もいるかもしれない。だが、矢崎はそれは心配していないという。「僕と同世代、あるいは下の世代の人が観に来ても『おもしろい』と思ってもらえる自信はあります。この戯曲が描いていることを、長塚さんが細かく分けて、その一つひとつを素晴らしいキャストが本当に濃く、当時の人間の姿を浮かび上がらせるように突き詰めながら、パズルを組み立てていくかのように積み重ねている稽古です。これが完成したら、戯曲を読んだ印象の数十倍もの面白さをもつ舞台になるはず。稽古場で僕はそれを体感しているし、自信があります。ぜひ、現代の世界情勢をこれから生きていこうとしている20~30代も含めて、多くの人たちに観ていただきたいですね」カンパニーの挑戦は、どのような形で具現化するのか。ぜひ見届けたい公演は10月1日(日)まで、KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉にて。取材・文:金井まゆみ撮影:You Ishiiヘアメイク:ゆきや(SUNVALLEY)スタイリスト:田中トモコ(HIKORA)衣装協力:kujaku(03・6416・4109)ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★矢崎広さんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら(OnelinkのURLを貼り付け) からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>『アメリカの時計』作:アーサー・ミラー演出:長塚圭史翻訳:髙田曜子出演:矢崎広 / シルビア・グラブ/中村まこと/河内大和瑞木健太郎/武谷公雄/大久保祥太郎/関谷春子田中佑弥/佐々木春香/斎藤瑠希 /天宮良大谷亮介2023年9月15日(金)~2023年10月1日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>チケット情報公式サイト
2023年09月14日高橋メアリージュンが主演する「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」第7話が11月1日深夜放送。SNS上では矢崎希菜演じるメロりんに「改心して欲しい」「やればできる子だ…サイハラさんと働けばいいのに」などの反応が上がっている。法外な金利で金を貸す闇金業者、厳しい取り立てに遭う債務者…それぞれの人間模様と社会の闇を描いた人気漫画「闇金ウシジマくん」と「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」をベースに、同作の映画版Part2から登場した女闇金・犀原(サイハラ)茜を主人公にしたスピンオフとなる本作。裏社会のなかで生き抜いてきた闇金融「ライノーローン」社長・犀原(サイハラ)茜役を高橋さんが演じるほか、ライノーローンで働くことになった役者志望の若者で・硲(ハザマ)悠斗役に宮世琉弥。サイハラの忠実な部下・村井役にマキタスポーツ。元暴走族「愛沢連合」総長で、今は「爆走ラーメン・愛沢伝説」を経営する愛沢浩司役に中尾明慶。弱気になる夫を叱咤激励する愛沢の妻・明美役に木南晴夏。サイハラを恨むヤクザの般田に山内圭哉。愛沢にボコボコにされ記憶障害などの後遺症が残った若琥会若頭・熊倉役に光石研。サイハラと対立する半グレ集団のボス・象山(キサヤマ)彪役には野村周平。ハザマが惹かれている風俗嬢の桜井ともか役に古畑星夏、地下アイドル「GQG」にハマり課金しまくる田中丈行役に勝村政信、「GQG」のグッズ代のためサイハラに金を借りる安藤創太役に岡崎体育。「GQG」のメロりん役に矢崎希菜といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。金が必要になったサイハラはメロりんに急な返済を求める。ウシジマから借りるように仕向けられたメロりんは柄崎(やべきょうすけ)から金を借り、自分を推す田中を呼び出し、自分を好きにしていいから金を用立てるよう頼み込む。田中もまたメロりんに50万を貸すと言ってしまい柄崎から金を借りることに。そんなメロりんの元を母親が訪ねてくる。母親は「夢を見つけたあんたを尊敬してる」と言ってメロりんを励ますと、帰り際に「少ないけどおいしいものでも食べて」と金を渡す。手を振る母親の姿を見ながらメロりんは「お母さん、ごめんね」とつぶやく…というのが7話のストーリー。そんなメロりんの姿に「メロりん改心して欲しい」「メロりんにも良心あったんかいwww」などの声が。その後100万を返済したメロりんは、どうやって金を工面したのかを聞かれ「必死で」と返答するのだが、このシーンにも「メロりんの「必死で」て言ったところカッコよかったな。手段がわりとエグいけどやればできる子だ…サイハラさんと働けばいいのに」といった感想も送られている。【第8話あらすじ】サイハラに命じられ闇スロット店に向かったハザマはヤクザも恐れる怪物・肉蝮(東啓介)と会う。タクシー運転手の足立(酒井敏也)や瑞樹(かすみりさ)も巻き込まれ…。一方村井は熊倉の危険な秘密を知らされる。「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」はMBSで毎週火曜深夜0:59~、TBSで毎週火曜深夜1:28~放送中。dTV、ネットフリックスで見放題独占配信。(笠緒)
2022年11月02日原作コミック、テレビアニメ、劇場版アニメと大きな話題を集め、2020年には舞台版の第1弾、翌21年に第2弾『其ノ弐 絆』が上演され、好評を博した舞台「鬼滅の刃」。まだまだ勢いが収まらぬなか、舞台版第3弾となる『其ノ参 無限夢列車』が、9月から10月に上演されると発表され、注目を集めている。下弦の壱・魘夢の待つ無限列車へと乗り込んだ竈門炭治郎たちの鬼との闘いが描かれる『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』だが、最大の注目は熱い男、炎柱・煉獄杏寿郎(煉獄の「煉」のつくりは「東」が正式表記)だ。演じるのは、『其ノ弐 絆』からの続投となる俳優・矢崎広。キャリア初期から多くの2.5次元舞台に立ってきた矢崎が、煉獄役への意気込みにはじまり、2.5次元舞台への思いを語った。さらに映像、舞台、ナレーションなど幅広い分野で活躍を続ける矢崎の「これから」への展望も聞いた。○■「煉獄を演じるんだ!」と俳優仲間からも連絡――舞台「鬼滅の刃」も第3弾になります。矢崎さんは前作から出演されていますが、今回の『其ノ参 無限夢列車』は煉獄の物語とも言えます。公演が決まって武者震いしたのでは?武者震いはもちろんですが「あの煉獄を僕が演じるのか」という興奮と、「できるだろうか」というプレッシャーは前作からありました。もともと原作コミックの『鬼滅の刃』の存在は知っていましたが、舞台で煉獄を演じると決まるまでは、大ブームになっていることをただ感じているファンのひとりでした。――煉獄をご自身が演じると決まって、改めて原作を読まれて感じたことはありますか? また前作『其ノ弐 絆』ですでに煉獄として舞台に立ちましたが、反響は?もともとカッコいい人だと思っていましたが、改めてそうしたカッコよさはどこにあるんだろうと掘り下げて読むようになりました。あとは劇場版を観たりして、今まで気づけなかったことにもどんどん気づいていっている感じです。反響は、役者仲間たちからもありましたね。普段はあまり連絡がない人からも「煉獄を演じるんだ!」と。原作の大ファンの俳優仲間もいますし、やっぱり反響は大きかったです。――劇場版も観ているんですね。観てプレッシャーを受けるというより、情報を取り入れたいというか、日野聡さん(アニメ版、煉獄杏寿郎の声優)はどうしてここでこういう語気の強め方をしたんだろうとか、そうしたこともいい影響になりますし、研究して、選択肢のひとつとして加えながら、「自分だったらこうかな」と考えています。○■出てくるだけで安心できる、器の大きい男・煉獄を目指す――本作では、煉獄をどのように演じようと思っていますか?煉獄杏寿郎はとても正義感の強い、器の大きい男です。そんな男がどうやって出来上がっていったのかを掘り下げていくと、彼の魅力にたどり着ける気がします。これからもっともっと僕自身が影響を受けていこうと思っているところです。――セリフのみならず、生の舞台ならではの煉獄の佇まいや空気でも観客に彼の大きさを伝えたいですか?もちろん、そこは本当に目指しているところです。出てくるだけで「この人が出てきたら負けようがない、もう安心だ」と思えるようなヒーロー。そんな役作りをしていけたらと思います。――矢崎さん自身の考えるリーダー像、器の大きい男というのはどんな人でしょう。煉獄にもつながりますが、背中で語るというか、生きざまで語る先輩や人物に憧れます。やってきたこと、達成してきたこと、そして努力している姿。そうした先輩たちを見て、そんな姿に憧れています。――今回、新たに参加される魘夢役の内藤大希さん、猗窩座役の蒼木 陣さんの印象を教えてください。大希とは直接ぶつかりあうことはないと思いますが、久々の共演なんです。お互いにまだまだ駆け出しくらいの頃に、舞台で共演して。そこから彼はミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウスを演じたり、ほかにもたくさんのミュージカルに出演していて、時を経てまた共演するので、すごく楽しみです。蒼木さんとは「はじめまして」なんです。煉獄と猗窩座として、バチバチに戦うことになるので、そのなかで仲良くなっていけたらと思いますし、とても身体的に動ける方だと聞いているので、楽しみにしています。○■忘れられない「だって、お前は役者を辞めないだろ」――炭治郎(演:小林亮太)たちは煉獄から大きく影響を受けますが、これまでのキャリアにおいて、矢崎さん個人が影響を受けた、また忘れずにいようと思っている言葉などはありますか?若い頃に、ある舞台の演出家の方から言われた言葉で残っているものがあります。すごく厳しかったんですけど、「お前だから言うんだ」「だって、お前は役者を辞めないだろ」と。厳しく言っていただくこと自体が愛なんだということに気づけました。そこからいろんな演出家の方と接してきて、厳しい場面や自分ができなくて苦しいときなどもありましたが、その言葉を思い出して、ありがたみを感じられるようになりました。「絶対に辞めない」という呪いをかけられた感じもありますが(笑)。――矢崎さんは最初から俳優になろうと上京されていますから、もともと強い意志をお持ちだったと思いますけど、いい意味での呪いをさらにかけてもらったんですね。そうですね。自分に期待をかけてくれる、いい出会いに恵まれたと思っています。数あるそうした出会いのなかのひとつのエピソードです。○■もっといろんなところへ自由に行き来できる俳優に――矢崎さんは、映像、舞台、ミュージカル、ナレーションなどさまざまな分野で活躍されています。だからこそのご自身の強みを感じることはありますか?いや、強みなんてまだまだです。もっともっといろんな現場へ自由に行き来できるように、経験を積まなきゃいけないと思っていますし、知っていただく必要があると感じています。ただ、おっしゃっていただいたように、確かにいろんな経験をさせていただいていますから、そこは自分の強みにしていけたらと思っています。――コミックやアニメの舞台化は昔からありますが、いわゆる現在の2.5次元舞台の源流はミュージカル『テニスの王子様』あたりからかと思います。そのころから立たれている矢崎さんは、2.5次元舞台というジャンルにどんな思いがありますか?僕がミュージカル『テニスの王子様』に出演していた頃は2.5次元舞台というジャンル自体の知名度が低かったですし、限られた人しか観ていない印象でした。それから僕もいろんな作品の経験をさせていただいて、2.5次元舞台に帰ってきた現在、本当に大きなコンテンツになっていて、驚きました。前よりも演出の技術的にできることも増えてきたのだと思います。エンターテインメントのひとつのジャンルとして、クオリティの高いものとして本当に確立したんだなと。こんなにたくさんのみなさんに、2.5次元舞台という言葉自体を知っていただける状況になり、役者たちにとってもチャンスが増えたと思います。僕も、これからもますますいろんなジャンルで切磋琢磨していけたらと思います。――最後に『其ノ参 無限夢列車』での役作りはまだまだこれから深めていくところとのことですが、ここを演じるのは今から楽しみ、しびれているというシーンを教えてください。最後のセリフですね。ネタバレになるので具体的にはお話しできませんが、あのシーンは本当に素晴らしくて。今は家でひとりで何度もシミュレーションしてます(笑)。この役に決まってから、僕は煉獄のあのシーンが好きすぎて、現時点ではちゃんと言えない自信しかありません(苦笑)。でも今はまだまだ役作りができてない段階ですから、これから稽古を通して深めていければと思っています。■矢崎広1987年7月10日生まれ、山形県出身。2004年にミュージカル『空色勾玉』でデビュー。翌年よりミュージカル『テニスの王子様』で南 健太郎を演じる。その後もミュージカル『薄桜鬼』(12年〜14年)での土方歳三や、初の単独主演を務めた『MACBETH』(12年)でのマクベス、『里見八犬伝』(12年)、『嵐が丘』(15年)、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』(16年)など、多くの舞台、ミュージカルに出演。『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』(21年)で煉獄杏寿郎を演じ、『其ノ参 無限夢列車』でも続投する。また映画『すくってごらん』(21年)、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(19年)、テレビアニメの声優や、CMナレーションなど、多岐にわたるジャンルで活躍している。 ヘアメイク:齊藤沙織、スタイリスト:中村美保 シャツ/AUI NITE(アウィ ナイト)、その他/スタイリスト私物
2022年06月29日北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が出演した映画『さくら』のBlu-ray&DVDが、5月12日(水)に発売となる。この度、豪華版に集録される特典映像の一部が公開された。映画の原作は累計60万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説。登場するのはサクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族、そして彼らにとって大切な人たちである。『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』などの矢崎仁司監督のもと、長谷川家の兄弟妹を演じるのは北村匠海、小松菜奈、吉沢亮。3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依、水谷果穂、山谷花純というフレッシュな顔ぶれが揃った。また、世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、今年“再生”した東京事変が書き下ろした主題歌『青のID』がエンディングを彩る。メイキングには、北村をはじめ長谷川家の家族が和気あいあいと囲む食卓の様子や、小松の撮影シーンで吉沢が無意識に電気をを消してしまうハプニングに「消すな~」と小松が思わず笑ってしまう場面が。また、吉沢のクランクアップで北村とふざけあったり、笑いの絶えない現場の様子が映し出され、家族を演じたキャスト陣の空気感の良さが垣間見れる映像だ。そして小松菜奈と小林由依が演じるアクションシーンでお互いの技のかけかたについて会話をしたり、映画本編では写真でしか出てこなかった、吉沢亮演じる長男の一がケーキのロウソクを消すバースデーシーンなど、ここでしか観ることのできない貴重な映像ばかり。さらに「さくら咲け!完成記念トークイベント」「公開記念舞台挨拶」とイベントの模様も収録され、映画『さくら』の魅力がたっぷりつまった特典映像集となっている。■リリース情報『さくら』Blu-ray&DVD5月12日(水)発売<豪華版>本編Blu-ray+特典Blu-ray価格:7.370(税込) / SHBR-0634本編ディスク収録:本編+予告特典ディスク収録:メイキング映像&イベント映像集スリーブケース<通常版>本編DVD価格:4.180円(税込)本編ディスク収録:本編+予告
2021年04月28日モデルで女優の池田エライザが初監督を務める映画『夏、至るころ』(12月4日公開)に、夏木マリら著名人や映画評論家から賛辞が寄せられた。同時に、池田の演出中の写真も公開された。緑あふれる故郷の山々に抱かれながら友情を育んできた高校3年生の翔と泰我が、夏祭りを前に初めて自分の人生と向き合い、それぞれの一歩を選びとる物語。少年たちが打ち鳴らす和太鼓の力強いリズムや、不思議な少女・都が奏でるギターの旋律、蝉の鳴き声や美しい自然の音に池田のセンスが光る、初の原案・監督作となっている。今回コメントを寄せたのは、夏木マリや上白石萌音ら女優から、映画監督の矢崎仁司氏、映画評論家の南波克行氏、映画ライターや大学教授陣など多数。夏木は「初指揮にして幸せをテーマに抱えるとは何という手腕! 気づかない日常から、幸せは近くにあることを映す演出は見事」と分析し、「そして、新人が魅力的な映画はいい映画に決まっているのです。監督デビューおめでとう……素晴らしい……」と祝福も兼ねた声を。上白石は「池田エライザという人の目に、世の中がどう映っていたのか、そしてどう映っているのかを、少し覗かせてもらったような気がしました」、南波氏は「真の才能の凄さにひれ伏す思いです」と言葉を並べた。矢崎監督は「絆とか団結とか、いろいろと不穏な空気の世界に投げ込まれた新鮮なパプリカ。同じ方向に走らされている今、『いつでも立ち止まっていいんだよ』って手渡されたピクルス。池田エライザ監督は映画と格闘して、決して甘くも苦くもない、酸っぱい映画を生んだ。ありがとう」とコメント。そのほか、「多方面で多彩なエラさん(池田エライザ)の頭の中を垣間見れた気もして俳優仲間として、友人としても、嬉しくなれました」(山田裕貴)、「こんなにピュアでさわやかな青春映画は、久しぶりだ」(西脇英夫氏/映画評論家)、「彼女には今後も映画を撮り続けてほしい」(増當竜也氏/映画文筆)、「池田エライザを女優として好きだが、この作品を彼女が監督したと知らずに見ても好きになる。必ず」(遠藤薫氏/映画ライター)など、作品と池田それぞれに称賛が寄せられている。(C)2020『夏、至るころ』製作委員会
2020年11月18日犬のサクラと5人の家族を描く、西加奈子原作映画『さくら』の舞台挨拶が11月14日に新宿ピカデリーで行われ、出演者の北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、小林由依、監督の矢崎仁司が登壇した。11月13日より全国74館で封切られた本作。公開を記念して行われた今回の舞台挨拶では、まず、満席の観客席を前に劇中で兄弟妹を演じた3人は「遂に、間を空けずに座られたみなさんを前に、舞台挨拶に立ててすごく嬉しいです」(北村さん)、「自分が2020年に携わった作品でお客様が入っての舞台挨拶は今日が初めてなので、“ただいま”という安心感を得ています」(小松さん)、「こうやってお客様が入っての舞台挨拶は久々な気がして、少し緊張してますが、楽しんでください」(吉沢さん)とそれぞれ挨拶。3人の共演をふり返った小松さんは「最近、メイキング映像を観させてもらったんですが、私たちは本当に楽しそうにやっていたんだなと。夜の撮影も多く、深夜ならではの変なテンションになっていて、今思えば全然面白くないことも全部面白く感じていました」と言うと、「面白かったね」と同意した北村さん。すると、吉沢さんは「いつも菜奈ちゃんは、撮影が終わった後『おつカレーライス』と言って帰っていくんですが、それで僕たち2人も『おつカレーうどん』『おつカレーそば』とか、よくわからない感じで言ったりしていました」と現場の様子を明かした。また、オーディションで美貴(小松さん)の親友・大友カオル役を勝ち取った小林さんは「こんなに豪華な、いつもテレビで観ていたみなさんとご一緒させていただくということで、本当に緊張しました」と初めての映画出演を回顧。そんな彼女との共演について小松さんは「バスケのシーンは撮影に入る前に2人で練習して息を合わせたり、心と心で通じ合うシーンもたくさんあったりして、アドリブもけっこう多かったので、一緒にお芝居を考えていきました」とコメント。本作では、薫役とナレーションを担当した北村さん。「なんともいえない温かい愛情を込められればいいなと思い、薫役を演じるうえで、主観性と俯瞰性を大事にしました」と言い、「撮影が終わって、そのまま仮りでナレーションを撮った時は、けっこう感情が入ってしまって、音声さんと僕とでやりながら泣いてしまいました。その後、観てくださる方たちの目線を意識して録り直したんです。監督が、自分の声がすごくいいとおっしゃってくれたので、そこは自信を持ちながらやりましたが、一人で勝手に映画を振り返られる優越感も感じました」とナレーション収録をふり返る。イベントには、劇中でサクラ役を演じた犬のちえも登場。吉沢さんはちえとの共演シーンについて「本当にすごかった。彼女の動き1つでシーンが変わる。芝居が上手い。みんなで卒業アルバムを覗くシーンは完璧だった」と感嘆したそう。小松さんも「サクラに助けてもらったし、非常に頼もしかったです」と称え、北村さんは「近寄ってきたかと思ったら、すっとどこかへ行っちゃったりして。僕なんかカーストが低いほうで、すぐに亮くんや永瀬(正敏)さんのほうへ行っちゃう(苦笑)。僕は芋をあげないと来てくれなかった」と少々振り回されていたことも明かしていた。『さくら』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:さくら 2020年11月13日より全国にて公開©西加奈子/小学館 ©2020 「さくら」製作委員会
2020年11月16日西加奈子のベストセラーを原作に、北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が共演する映画『さくら』。この度、3人の両親を演じた“母”・寺島しのぶ、“父”・永瀬正敏の夫婦ゲンカシーンの本編映像が到着。愛犬“サクラ”も名演技を見せている。長谷川家の父・昭夫(永瀬さん)宛に“溝口サキコ”から届いた1通の手紙。聞き覚えのない女性の名前を不審に思い、父の帰宅前に家族はその手紙を開けてしまう。親密そうなその内容に妻・つぼみ(寺島さん)は激怒、帰宅した昭夫を問い詰める。相手はただの同級生だと言う昭夫の前に卒業アルバムが差し出され、その指が指し示す”サキコ”へ注目が集まるーー。映像の序盤では、夫婦喧嘩を目の前にして、机の下でじっとおすわりをする愛犬サクラ。しかし、アルバムのページがめくられ始めると徐々に身体を前へと乗り出し、昭夫が指さす先をサクラも「私にも見せて」と言わんばかりに覗き込むという驚きの名演技を見せている。この見事な演技にはキャスト・スタッフも驚愕。矢崎仁司監督の「カット」の声がかかるとサクラは全員から拍手を浴びることとなった。 撮影現場ではみんなのアイドルだったサクラ。本作のもう一人の主人公ともいえる彼女の演技にも注目だ。『さくら』は11月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さくら 2020年11月13日より全国にて公開©西加奈子/小学館 ©2020 「さくら」製作委員会
2020年11月07日11月13日(金)に公開される映画『さくら』の本編映像が公開された。北村匠海、小松菜奈、吉沢亮らが演じる長谷川家の愛犬・サクラの名演が見どころとなっている。映画の原作は累計60万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説。登場するのはサクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族、そして彼らにとって大切な人たちだ。『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』などの矢崎仁司監督のもと、長谷川家の兄弟妹を演じるのは北村匠海、小松菜奈、吉沢亮。3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依、水谷果穂、山谷花純というフレッシュな顔ぶれが揃った。また、世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、今年“再生”した東京事変が書き下ろした主題歌『青のID』がエンディングを彩る。この度公開された本編映像は、長谷川家の父・昭夫宛に“溝口サキコ”から届いた一通の手紙が開かれるワンシーン。聞き覚えのない女性の名前を不審に思い、父の帰宅前に家族はその手紙を開けてしまう。親密そうなその内容に妻・つぼみは激怒、帰宅した昭夫を問い詰める。相手はただの同級生だと言う昭夫の前に卒業アルバムが差し出され、その指が指し示す“サキコ”に注目が集まる。映像の序盤では、夫婦喧嘩を目の前にして、机の下でじっとお座りするサクラ。しかし、アルバムのページがめくられ始めると徐々に身体を前へと乗り出し、昭夫が指さす先を覗き込むと、サクラも「私にも見せて」と言わんばかりにアルバムを覗き込むという驚きの名演技を見せた。これにはキャスト・スタッフも驚愕で、矢崎監督の「カット」の声がかかると全員から拍手が贈られた。『さくら』11月13日(金)全国公開
2020年11月07日累計60万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説を、北村匠海、小松菜奈、吉沢亮を主要キャストに迎え映画化した『さくら』。この度、本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像は、北村さん、小松さん、吉沢さんが演じる長谷川家の3兄弟妹の幼少期を演じた高橋曽良、来夢、佐藤大志が、仔犬にサクラという名前を付けるシーン。仔犬から落ちた桜の花びらを見つけた、来夢さん演じる末っ子の美貴が「桜や、この子が産んだんや。女の子はいつか赤ちゃんを産むけど、きっとこの子、小さいから桜の花びらを産んだんや」と、その仔犬にサクラと名付ける原作でも印象的なシーンだ。映像は、本作のストーリーテラーでもある次男の薫を演じた北村さんによる、「大人しくて弱っちい女の子、僕らのサクラ」というセリフで締めくくられる。3人とサクラを見守るようなナレーションは、 矢崎仁司監督の「優しい声が何よりも魅力的」という評を十分に証明するものとなっている。『さくら』は11月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さくら 2020年11月13日より全国にて公開©西加奈子/小学館 ©2020 「さくら」製作委員会
2020年11月04日映画『さくら』が、11月13日(金)に公開される。これに先駆けて、北村匠海と小松菜奈、愛犬サクラを演じたちえによる特別インタビュー映像が公開された。原作は累計60万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説。登場するのはサクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族、そして彼らにとって大切な人たちだ。『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』などの矢崎仁司監督のもと、長谷川家の兄弟妹を演じるのは北村匠海、小松菜奈、吉沢亮。3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依、水谷果穂、山谷花純というフレッシュな顔ぶれが揃った。また、世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、今年“再生”した東京事変が書き下ろした主題歌『青のID』がエンディングを彩る。11月1日の「犬の日」にちなんで公開された特別映像には、北村と小松、ちえによるインタビュー(?)が収められている。ふたりの本格的な動物との共演は本作が初めてだったという。サクラを演じる犬のちえに「イモをあげて距離を近づけて行った」と小松が明かすと、北村は「めっちゃ好かれてる、俺」と錯覚してしまったことを告白。サクラのベストシーンについて、北村が「散歩のシーン」と答えると、ちえが不意にじゃれつく。「お芝居じゃなくて、ちえが自由にしているところが本当に可愛かったね」とメロメロ。続いて小松は、サクラが具合が悪くなるシーンを最も印象的な場面として挙げた。見事に弱ってる様子を演じきったちえに「天才だなと思って。もう分かっちゃってるんだな、次やることが」と賛辞を贈った。『さくら』11月13日(金)公開
2020年11月01日映画『さくら』(11月13日公開)の完成記念トークイベントが20日に都内で行われ、北村匠海、小松菜奈、矢崎仁司監督、ちえ(犬)が登場した。同作は、西加奈子による同名ベストセラー小説の実写化作。ハンサムで人気者の長男・一(吉沢亮)と、異常なまでに長男を愛する容姿端麗で破天荒な妹・ミキ(小松)。そして、平凡な次男のボクこと薫(北村)。風変わりだけど、幸せな家族だったが、一家のヒーロー的存在の兄が交通事故に遭ったことによって、運命が大きく変わっていく。そんな家族に愛犬のさくらはいつも寄り添っていた。北村は最初に共演陣を知らされた時の心境について「兄弟妹みんな、目が死んでるなと思った(笑)」と大胆発言。「三白眼の代表格の3人ですよね。(過去に)僕は『目が死んでる』という理由で20テイクやったことがありますから」と笑いを誘いつつ、両親を演じた永瀬正敏、寺島しのぶを含め「本当に豪華なメンバーで家族という、一番近いつながりを持てるというワクワクがあり、どんな芝居が巻き起こるのかという喜びと期待がありました」と振り返る。小松も「三白眼がそろったな……と」と笑いつつ「メンバーを聞いて、純粋に嬉しく『おぉっ!』と思いました。未知の家族だけど、素敵な家族になりそうだな、どんなパワーがある家族になるのかな? と思いました」と述懐。特に、一家の母を演じた寺島との共演について「いつ何が来るんだろう? というお芝居の生々しさがあって、現場で勉強になることがたくさんあり、一日、一日が大事な時間でした」と語った。矢崎監督は「この豪華なキャストで家族を作る、たぶん、近所にいたらみんな、うらやましいのと嫉妬で嫌うんじゃないかと思って」と苦笑しつつ、「何とか嫌われない家族にしたい、愛されたいなと思いました。根底に笑いがあれば、好きになるんじゃないかと、笑いを散りばめることを意識しました」と工夫を明かした。現場でのコミュニケーションについて尋ねると、北村は「兄弟妹3人みんな、意外とくだらないことが大好きなんです。特に小松さんがダジャレを言ったりして」と小松の意外な一面を暴露し「小さなことでも笑える3人で、(劇中と)境界線を作ることができて、自然な流れで居心地のいい空気を作ることができた」と感謝する。小松は、ダジャレについて「家族の食卓のシーンで、アドリブで、お父さんにご飯を取ってもらったときに『ありが豆腐』と言ったら、(本編で)使われていて……」と明かし、さらに北村は、この場にいない“長男”吉沢とのやりとりとして「2人で、“どうでもいいことをいい声で言う選手権”をやっていました。『靴ひもがほどけたら、結べばいいさ』とか(笑)。不思議なコミュニケーションで楽しかったです!」と和気あいあいとした現場の様子を伝えた。この日は作品のもうひとりの“主役”と言える、長谷川家の愛犬・サクラを演じた犬の“ちえ”も登場!久々の再会に北村も小松も笑顔を見せ、北村は「現場でサクラが起こす奇跡に何度救われたか。僕らがやることや感情を全て理解してるんじゃないかなって思いました」と共演“犬”を絶賛。小松は「現場のアイドルでした!そこにいて、みんながちえちゃんの話をして会話が生まれたり笑顔が生まれたり、癒しでした」と顔をほころばせる。現場でのちえとの関係性について北村は「僕ら2人は(序列が)1番下で“イモをくれる人”でした。1番は永瀬さんと吉沢くんで、ベタベタでした。やっぱりわかるんでしょうね、家族で誰が一番かが……」と苦笑交じりに明かし、小松も「ちえちゃんには大御所感がありましたね」と同意し、笑いを誘っていた。
2020年10月21日北村匠海、小松菜奈、吉沢亮がきょうだい役で共演する話題作『さくら』。『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司監督が、直木賞作家・西加奈子の60万部突破のベストセラーを実写化した。日常の中の非日常を描き、軽妙なタッチながら心にずっしりと刺さるテーマを描く西さんの作風は、女性を中心に多くの読者に愛され各界にもファンが多いことで知られる。そんな西さんの著書の中から、最新作『さくら』を含む5作品をまとめた。北村匠海×小松菜奈×吉沢亮の豪華共演『さくら』 (11月13日公開)2005年に発行された「さくら」。登場するのは、サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族。そして、彼らにとって大切なひとたち。日々の幸せ、初めての恋、思いがけない事故、愛するがゆえの葛藤…普遍的に映る家族の日常を描く。詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎監督のもと、長谷川家の兄弟妹を演じるのは北村さん、小松さん、吉沢さんという人気・実力を兼ね備えた俳優陣に、3人の母に寺島しのぶ、父に永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクターには、小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純というフレッシュな顔ぶれがそろった。世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが劇中曲を担当し、今年“再生”した「東京事変」が書き下ろした主題歌「青のID」がエンディングを彩る。向井理と宮崎あおいが夫婦に…『きいろいゾウ』(2013)2006年に発表されたロングセラー小説を『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『ママレード・ボーイ』などの廣木隆一監督が映画化したラブストーリー。出会ってすぐに結婚した夫婦が、1通の手紙をきっかけにすれ違いながらもお互いの秘密、過去と向き合い、絆を深めていく姿を描く。共に原作のファンだという向井理と宮崎あおいが夫婦役で初共演。柄本明、リリー・フランキー、濱田龍臣、本田望結ら多彩な顔ぶれが揃った。芦田愛菜の初主演作『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(2014)2011年に刊行された「円卓」を行定勲監督が映画化。大阪の狭い団地で7人の家族と暮らし、孤独や人と違うことに憧れを抱く小学3年生のこっこのひと夏の成長を、ユーモラスに描いた。『星の子』が現在公開中の芦田愛菜が映画単独初主演を務め、関西弁で毒づくなど、“女優”としてそれまでのイメージを覆す新境地を開拓した。八嶋智人、いしだあゆみ、平幹二朗、「関ジャニ∞」の丸山隆平らが共演。思春期の成長物語『まく子』(2019)2016年に発表された同名小説を映画化、小さな温泉街を舞台に転入してきた不思議な少女(新音)の秘密を知ったことで成長していく少年の姿を映す。『うつろいの標本箱』などの鶴岡慧子監督がメガホンを執った。『真夏の方程式』で注目を集めた山崎光が主人公・慧を演じ映画初主演、母・明美役を須藤理彩、草なぎ剛が女性が好きでダメな父親ながら息子の成長を陰ながら見つめる父・光一を演じた。ドラマ「サムのこと」「猿に会う」(2020)デビュー初期(2004年・2009年)の短編小説「サムのこと」「猿に会う」の2作が、遠藤さくら、賀喜遥香ら「乃木坂46」の4期生メンバー主演でドラマ化。様々なことが定まらない20代の5人が、突然の死を迎えた仲間の通夜に向かう物語「サムのこと」。20代半ばの少し端っこを生きている仲良し女子3人組が温泉旅行で、「あるもの」にたどり着くまでを描いた「猿に会う」がdTVオリジナルドラマ(各4話)として登場。はじめての西 加奈子フェア開催決定10月12日(月)より「さくら」を含む小学館文庫刊行の西加奈子の著書作品「あおい」「きいろいゾウ」「サムのこと猿に会う」を対象としたフェアを開催。『さくら』は11月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きいろいゾウ 2013年2月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会円卓 〜こっこ、ひと夏のイマジン〜 2014年6月21日より全国にて公開© 2014『円卓』製作委員会まく子 2019年3月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)さくら 2020年11月13日より全国にて公開©西加奈子/小学館 ©2020 「さくら」製作委員会
2020年10月11日北村匠海、小松菜奈、吉沢亮の豪華共演で、「まく子」「きいろいゾウ」などで知られる直木賞作家・西加奈子の同名小説を映画化する『さくら』。この度、3人の“きょうだい”をとらえた劇中撮り下ろし写真とともに西さんからのコメントが到着した。原作は、「サラバ!」で第152回直木賞を受賞した西加奈子の初期の傑作と評される50万部突破のベストセラー。ごく普通の家族・長谷川家と、いつも家族に寄り添う愛犬のさくら。5人と1匹の家族が残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていく姿を、やさしいユーモアを交えて描いた希望に満ちた物語。その映画化で長谷川家の3人きょうだいに扮するのは、いずれも人気と実力を兼ね備えた若手トップ俳優陣。主人公で平凡な次男の“ボク”・薫(かおる)を北村さん、容姿端麗で破天荒な妹・ミキを小松さん、ハンサムで人気者の長男・一(はじめ)を吉沢さんが演じる。監督は、1992年の『三月のライオン』でベルギー王室主催ルイス・ブニュエル「黄金時代賞」受賞、2006年の『ストロベリーショートケイクス』バルセロナ・アジア映画祭 国際審査員特別賞など、海外からも高い評価を受け、詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎仁司。今回解禁された写真は、仲睦まじい3人の様子を垣間見ることができる劇中撮り下ろしのもの。また、この写真を使用した新しい帯巻きの原作小説の発売も決定しており、2月25日(火)より順次書店展開される予定という。原作者・西加奈子よりコメント当時の私のきらめきも、過ちも、全てを受け止めてくれた映画のおかげで、どうやら「さくら」が私より長生きしそうです。『さくら』は2020年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さくら 2020年秋、全国にて公開予定©西加奈子/小学館 ©2020 「さくら」製作委員会
2020年02月21日俳優の矢崎広と生駒里奈が7日、東京・サンシャイン劇場にて行われた舞台『モマの火星探検記』公開ゲネプロに登場し、毛利衛(原作)、毛利亘宏(少年車中 / 脚色・演出)とともに取材に応じた。同作は宇宙飛行士の毛利衛氏が書いた児童文学『モマの火星探検記』を舞台化。宇宙へ2度行った毛利衛氏ならではの生命観、地球観、宇宙観から、人類史上初めて火星に到達した主人公「モマ」が少年時代の自分に語りかけながら火星での冒険を振り返る物語となっている。その物語と、少年社中が過去に上演した、仲間とロケット作りをする少女「ユーリ」が宇宙を夢見る物語『ハイレゾ』をミックスし、新たな物語として2012年に初演、2017年7月に再演を行い、大好評にて幕を降ろした少年社中の代表作品の一つとなっている。主演の矢崎は、「計り知れない宇宙飛行士という役をやらせていただいていますが、それに演劇的に挑む、宇宙を演劇で目指すということで、今日のゲネプロで一つ僕たちの宇宙がどんと広がったなという手応えがあったので、初日が楽しみです」と頼もしい様子。さらに「プロポーズで振られて狂っちゃうシーンがあるんですけど、初演の時に『このシーン大丈夫かな』と思って、ゲネプロの時に皆様に笑っていただいて、自信になったんですね。今日もけっこう笑い声が聞こえたので、皆さんのおかげで安心して本番に迎えるかなと思います」と自信を見せた。もう1人の主演となる生駒は、「前回は20歳の時に演じてて、今回は24歳で、やっててめちゃくちゃ難しくて、20際の私は本当に赤ちゃんだったんだなと思って、どうやって演じるかという悩みをやっと通ったかな。まだきっと悩むと思うんですけど」と振り返る。「夢を追いかけることは本当に素晴らしいことなんだとって、私たちを見て感じていただけたらなと思います」とメッセージを贈る。存在感も増したと評判の生駒の演技について、矢崎は「前回もすばらしかったんですけど、初演から再演までの間に、生駒さんの舞台を経験したりしてきたというのを、稽古場でものすごく感じました」と太鼓判。「前回は一生懸命ユーリをやってるという感じだったんですけど、今回はユーリと生駒さんが合体して、またすごいユーリになってる。稽古の初日から感じたので、それがどう伝わっていくのか楽しみです」と期待を寄せた。舞台の中で印象的な言葉について聞かれると、毛利亘宏は「『つながっている』ということが、僕にとって重い言葉で、子供の頃に毛利衛さんにあこがえれて宇宙を夢見たというところから全てが始まって、こうやって矢崎さんや生駒さん、素晴らしい仲間と会っている。今日この場にいることがすごくつながってるなと感じたられることです」としみじみ。一方の毛利衛は「宇宙から地球を実際に見て、全ての貴重な心も生物も全てここでしか生きられないというつながりがあるんだということ、40億年にもわたって生き物はつながってきてると実感した」と明かす。「明日にでもどうなるかといういろんなことを抱えてます。環境問題、人工知能、ゲノム、戦争、そういうものが全てつながって生きて乗り越えるというメッセージが、今回の舞台ですごく響いたんですね」と述懐。「原作ではたくさん込めたかったんですけど、なんせ科学者なので、多くの人にはなかなか伝わらなかったんですけど、この舞台だと、本当にたくさんの人に本当の意味をわかってもらえるということで、とにかく嬉しいの一言につきます」と舞台を絶賛した。さらに毛利衛は「『持続可能な』という言葉や、国連の『SDGs』という言葉が流行って、世界をあげてそちらの方に向かうんじゃないか。そういうメッセージがこの舞台にもあると思うので、世界中の人に見てもらえるといいかな。日本だけじゃないと思います」と賛辞を贈った。東京公演はサンシャイン劇場にて1月7日〜20日、愛知公演は岡崎市民会館にて2月1日〜2日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて2月7日〜2月11日。福岡公演は福岡市民会館2月15日〜16日。井俣太良ら少年社中の劇団員11名、諸星翔希、松村龍之介、山崎大輝、伊藤昌弘、鎌苅健太、赤澤燈、鈴木勝吾、小須田康人、田村颯大・永島叶和(Wキャスト)が出演する。
2020年01月07日昨年、兵庫で大好評を博したリーディングシアター『レイモンド・カーヴァーの世界』が今年は兵庫と東京で上演される。昨年から続投の手塚とおる、新たに仲村トオル、矢崎広、平田満を迎え、公演日ごとに組み合わせを変えながら各回2名が出演。村上春樹が翻訳した、レイモンド・カーヴァーのシュールでミステリアスな短編を朗読する。「大先輩と同じ座組で大変光栄に思います」と恐縮する唯一の30代、矢崎広。どうしようもない男女のすれ違いや破綻を描いた作品群の中から、当日は『収集』『菓子袋』の2編を物語る。リーディング・シアター「レイモンド・カーヴァーの世界」チケット情報カーヴァーは80年代のアメリカ文学界にカルト的影響を与え、ピューリッツァー賞の候補にもなった作家であり詩人。『収集』は失業中の男と不在の妻を訪ねてきた見知らぬ男との何気ない会話を描写する。一方の『菓子袋』は離婚した父を成人した息子が訪ねたときの回想録だ。矢崎はレイモンド・カーヴァーの世界に初めて触れ、その“分からなさ”に早くも虜になったという。「これは原作者と訳された村上春樹さんおふたりのすごさだと思います。例えば『菓子袋』なら話している父親や聞いている息子の顔、菓子袋を持つ手の表情までが浮かんでくる。描写力のすごさが想像力を掻き立て、なぜ父はこのタイミングで息子にこの話をしたのか、とか。謎解きの要領で読んでいくと最後は迷路に迷いこむ。その感覚が面白いですね」。出演作は「血が騒ぐか否か」で見極めるという、デビュー15周年の矢崎広。近年はミュージカル『ジャージー・ボーイズ』、『ライムライト』など注目作への出演が続き、存在感を増している。「年々演じる役の大きさに追い付け追い越せという思い。同時に役が付くこと自体有り難いことなので。今の自分はどんな役でも“やってやるぞ!”という気持ちです」。今回も気合十分に挑むつもりだ。「本作への出演が決まると、知人から『やるんだってね。がんばってね。いや、社交辞令じゃなく本当にがんばってね!』と、少し怖くなるぐらいのテンションで激励を受けました(笑)。レイモンド・カーヴァーに思い入れの強い方が他にもたくさんいることを実感したので、その方たちの思いにも応えたいと思います」。カーヴァーは中高年の悲哀に敏感で、行間からその年代特有の悲しみや寂しさの余韻が溢れだす。演出の谷賢一いわく「人生に疲れたことのある聴き手の心にそっと寄り添う」リーディング公演となりそうだ。「読者に答えが委ねられるような作風でもあり、見終わった後に自問自答したり、隣席の方と語り合いたくなる。演劇が好きな方はもちろん、普段は興味がないという方も構えずにお越しいただければ、この楽しくも頭がむず痒くなるような世界から抜け出せなくなると思います」。公演は5月25日(土)・26日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、5 月30日(木)から6月2日(日)まで東京・六本木トリコロールシアターにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年05月14日北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が、映画『さくら』(2020年初夏公開)に出演することが2日、わかった。同作は、西加奈子による同名ベストセラー小説を実写化。ハンサムで人気者の長男・一(吉沢)と、異常なまでに長男を愛する容姿端麗で破天荒な妹・ミキ(小松)。そして、平凡な次男のボクこと薫(北村)。風変わりだけど、幸せな家族だったが、一家のヒーロー的存在の兄が交通事故に遭ったことによって、運命が大きく変わっていく。そんな家族に愛犬のさくらはいつも寄り添っていた。長谷川家の次男、大学生の薫を北村、超美形の妹・ミキを小松、そして人気者の長男・一を吉沢が演じ、過酷な運命に立ち向かう3兄妹となる。監督は『三月のライオン』(ベルギー王室主催ルイス・ブニュエル「黄金時代賞」受賞)、『ストロベリーショートケイクス』(バルセロナ・アジア映画祭・国際審査員特別賞)など海外からも高い評価を受け、詩情溢れる作品を多数生み出してきた矢崎仁司が務める。○北村匠海 コメント吉沢亮さん小松菜奈さんをはじめとする本当に強力かつ個性のある共演者の皆様とお芝居できる時間がとても幸せに思います。一つの家族の大きな愛、小さな愛、一匹の犬にまつわる、愛情。端的には言えない、愛と情の物語です。丁寧に一言一言を紡いで力を合わせて作り上げていきたいと思います。頑張ります。○小松菜奈 コメント矢崎監督とのお仕事は今回が初めてで、共演者の方々と一つの家族になるのは緊張でもあり未知の世界ですが、これからこの家族にどんな色がついていくのかとても楽しみです。原作からも浮き出てくるリアルな家族のやり取りと喜怒哀楽の光景がとても微笑ましく、その中で感じる生きるとは何か・愛とは何か・家族とは何か、そんなメッセージが伝わる心温まる再生物語だと感じました。今回演じさせていただく末っ子のミキと常に向き合い、とても奮闘する日々になると思いますが、自分の感じた想いを大切にミキとして生きていきたいです。○吉沢亮 コメント矢崎監督、共演者の皆様は初めましての方ばかりで、皆様とどのような家族ができあがるのか、とても楽しみです。不安もありますが、監督と話し合いながらこの一家の光であり影である一という役を精一杯生きたいと思います。僕自身男4人兄弟で、女姉妹に憧れていました。妹、ワクワク。○関顕嗣プロデューサー コメント西加奈子『さくら』は、家族をテーマにした傑作小説です。映画化にあたり、配役はとても重要でした。 兄弟妹をどの俳優に相談すべきか?初心に戻り原作からのイメージをまとめてオファーを開始しました。 結果、望み通りのキャスティングに決まったのです。この出会いに感謝しています。 北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、の三人の共通項は、その演技力にあると感じています。今を代表する人気俳優陣である事と同時に、彼らが演じる人物達は、強烈な存在感を観客に植え付けています。矢崎仁司監督のタクトによって、素晴らしい和音を奏でて頂けると期待しています。
2019年04月02日直木賞作家・西加奈子のベストセラー「さくら」が、2020年、映画化されることが決定。北村匠海、小松菜奈、吉沢亮といま注目の若手が“兄弟妹”役で共演し、家族の物語を描く。西加奈子の原点というべき傑作が映画化!「きいろいゾウ」「まく子」が映像化されている西さん。今回映画化が決定した「さくら」は、ある家族の姿を色彩豊かに温かな眼差しで描く、50万部突破のベストセラー小説だ。ハンサムで人気者の長男と、異常なまでに長男を愛する容姿端麗で破天荒な妹。そして、平凡な次男のボク。ちょっと風変わりだけど幸せな家族が、一家のヒーロー的存在の兄が交通事故に遭ったことによって、 運命が大きく変わっていく。そして、どんなときでも変わらず家族に寄り添う愛犬のさくら。ごく普通の家族に次々と投げられる神様からの絶望とも思える変化球を、やさしいユーモアを交えてリズムよく返球していく希望に満ちた物語。次男/北村匠海「力を合わせて」そんな家族の物語で過酷な運命に立ち向かう兄弟妹を演じるのは、ドラマ、映画、CMなどで活躍する実力派若手俳優たち。長谷川家の次男、大学生の薫を演じるのは、永野芽郁とW主演を務めた『君は月夜に光り輝く』が現在公開中、「グッドワイフ」ではまた新たな一面を見せ話題となった北村さん。「一つの家族の大きな愛、小さな愛、一匹の犬にまつわる、愛情。端的には言えない、愛と情の物語です。丁寧に一言一言を紡いで力を合わせて作り上げていきたいと思います。頑張ります」とクランクイン前の意気込みを語っている。妹/小松菜奈「感じた想いを大切に」超美形の妹・ミキを演じるのは、『溺れるナイフ』『恋は雨上がりのように』の小松さん。「原作からも浮き出てくるリアルな家族のやり取りと喜怒哀楽の光景がとても微笑ましく、その中で感じる生きるとは何か・愛とは何か・家族とは何か、そんなメッセージが伝わる心温まる再生物語だと感じました」と作品の印象を語った小松さんは、「今回演じさせていただく末っ子のミキと常に向き合い、とても奮闘する日々になると思いますが、自分の感じた想いを大切にミキとして生きていきたいです」とコメントしている。長男/吉沢亮「妹、ワクワク」そして、人気者の長男・一を演じるのは、『銀魂』『ママレード・ボーイ』『BLEACH』など話題作に立て続けに出演、海外からも注目を集める『キングダム』の公開も控える吉沢さん。楽しみであり不安もあると心境を明かす吉沢さんは、「監督と話し合いながらこの一家の光であり影である一という役を精一杯生きたいと思います」と意気込み、「僕自身男4人兄弟で、女姉妹に憧れていました。妹、ワクワク」とお茶目に語っている。なお、監督は海外からも高い評価を受ける『ストロベリーショートケイクス』『無伴奏』の矢崎仁司が務める。『さくら』は2020年初夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年04月02日『スイートリトルライズ』『無伴奏』などを手掛ける矢崎仁司監督の最新作、安藤政信主演『スティルライフオブメモリーズ』が、3月9日(金)より開催される「第13回大阪アジアン映画祭」に出品、ワールドプレミア上映されることが決定した。あらすじ東京のフォトギャラリーで、新進気鋭の若手写真家、春馬の写真展が開催されている。山梨県立写真美術館のキュレーター、怜は、たまたま入ったギャラリーで春馬の写真に心奪われる。翌日、怜は春馬に連絡をとり、撮影を依頼する。怜が撮ってほしいと切り出したのは…。突然の依頼に戸惑う春馬だったが、アトリエが夕陽に包まれたとき、怜に向けてシャッターを切る。撮影を通して惹かれ合うようになる春馬と怜。やがて、妊娠中の春馬の恋人、夏生も、怜の存在を知ることになり、男女3人は衝撃的な結末へと向かっていく…。すべての物語が終わったあと、春馬が撮った怜の写真が数十枚流れ、画面は静かに燃え上がる。本作は、主演の安藤さん演じる写真家・春馬と、撮らせる女性キュレーターの関係を題材にした、スキャンダラスで衝撃的な意欲作。原作は、四方田犬彦の「映像要理」。フランスの写真家アンリ・マッケローニの写真集より、一つとして同じものがない女性の肉体の豊かな表情と神々しさ、そしてマッケローニと自らを撮らせ続けた彼の愛人が過ごした2年間に触発され、今回この映画を企画したそうだ。矢崎監督作品へ出演するのは、『ストロベリーショートケイクス』に次ぎ2作目となる安藤さんのほか、キャストには永夏子、松田リマ、ヴィヴィアン佐藤、伊藤清美、四方田犬彦らが出演している。『スティルライフオブメモリーズ』は7月21日(土)より新宿K’s cinemaにて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月01日矢崎広、柳下大、小川ゲン、佐野岳という今注目の若手俳優による4人芝居『Shakespeare’s R&J~シェイクスピアのロミオとジュリエット~』が1月19日(金)に開幕する。出演者4人に話を聞いた。舞台「Shakespeare’S r&J」チケット情報本作は、アメリカの劇作家ジョー・カラルコが不朽の名作『ロミオとジュリエット』を斬新な発想で脚色し、世界的に話題を集めた戯曲。厳格なカソリックの男子高校生4人が寄宿舎を抜け出し、禁断の書に定められた『ロミオとジュリエット』のページを開く――というストーリーで、演出は新国立劇場演劇研修所のコーチを務め、自身のユニットでも作品を発表している田中麻衣子。「シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をやるわけではないことは、観に来る方に知っておいてもらいたいです」と柳下。4人の役名は<学生1><学生2><学生3><学生4>。名もなき彼らが夜中にこっそりと起き出し、はちきれんばかりの好奇心で『ロミオとジュリエット』を演じ始める。しかし、「やっぱりシェイクスピアの言葉は強い。引っ張られちゃいます」(佐野)と、油断すると『ロミオとジュリエット』をそのまま演じてしまう苦労を語る4人。彼らがみせたいのはそこではないのだ。「寄宿舎の同じ部屋で暮らしている男子学生4人が、この本を手にすることで、しまっていた感情や想いがどんどん溢れていく。それをお客様に覗き見していただくような作品です」(矢崎)。「かなりしっかり掘って、その下でみんなでつながっていかないとうまく見せられないのかなと思っています。だから稽古場ではその性格や関係性を掘り下げる作業をしています」(佐野)。取材は稽古が始まって2週間というタイミングであったが「なかなかカタチにならないというか。けっこうたくさんこねてるんですけど、ひとつ作っては壊し、ひとつ作っては壊し、みたいな。本当にいろんな解釈、方向性、見せ方があるので」(矢崎)、「これからは、すごく細かい作業、例えば声のボリュームだったり、誰を見る見ないだったり、物を取る仕草、座る姿勢…そういう部分を詰めていくことになると思います。本当にちょっとしたことの積み重ねです」(柳下)と繊細に、けれど頑丈に稽古を重ねていた。“学生”の“芝居”という二重構造だが「さらにもう一個層があるというか。『ロミオとジュリエット』を演じている学生たちを僕たちが演じてるっていう。やっぱり身体も精神も変えられないから、完全に学生を演じようとしても滲み出るものは必ずあるので。だからこそ、その俳優がやる意味がある。そういうところも面白いんじゃないかなと思います」(小川)。公演は1月19日(金)から 2月4日(日)まで東京・シアタートラムにて。1月23日(火)・30日(火)アフタートークあり。取材・文:中川實穗
2018年01月16日今注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回登場してくれたのは、女優の矢崎希菜さんです。特技の阿波踊りとモノマネを武器に夢だった女優の道を突き進みます!意外な場所でスカウトされ、デビューした矢崎さん。「中学3年生のとき、地元の夏祭りで。こんなところで?!と、びっくりしたけど、女優の仕事に憧れていたので嬉しかったです。学生のうちに学園モノ、朝ドラに出るのが目標!」。特技は11年間続けている阿波踊り。「飽きっぽいのに、これはずっと続いています。お祭りで家族みんなと踊るのが楽しいんです♪」。さらに、もうひとつの特技はモノマネだそう。「とあるオーディションのときもモノマネで笑いをとりました(笑)。受かってよかった~!」ミステリー小説にハマっています!色々読むけど、特に湊かなえさんの小説が好き。いつか演じてみたいです。ついつい集めちゃう大ぶりのイヤリング。新宿ルミネエストに約300円で買えるお店があるのでよく行っています。お肉は3日間連続で食べても飽きません!上ミノや赤身肉が好き。胃がもたれるのでさっぱり系を希望です(笑)。やざき・きな2001年生まれ。高い演技力と透明感あるルックスが話題となり、映画、TV、CM、舞台、雑誌と幅広く活躍中。宮城県発信映画『君の笑顔に会いたくて』にも出演している。※『anan』2017年11月8日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花
2017年11月06日目黒区美術館開館30周年記念「日本パステル畫事始め―武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に」が、10月14日から11月26日に開催される。現在の『ゴンドラ』パステル顔料を主体とする素材を棒状に固めたパステルは、描く際には粉状となり、ベースとなる紙の上にようやくとどまった状態に。そこから、原色、中間色ともに「美しい直接的な発色」、乾燥時間のない「速写性」という二つの大きな特色が生まれる。時に儚ささえ思わせる豊かな中間色の美しい発色や独特の「風合い」など一般にもその魅力の一端は知られていて、「パステルカラー」という言い方も定着しているが、時に油彩をも駕するような、本来の多彩な描写の可能性が広く知られてきたとは言えず、パステル類から派生して教育用途で親しまれている普及的な画材と混同されることも少なくない。本展では、そんな明治期に伝えられた画材のひとつ“知られざる画材、パステル”に魅せられて多くの作品を残した二人の近代日本の画家、矢崎千代二と武内鶴之助を中心に紹介する。豊かで繊細な色彩を緻密な作品のなかに活かしきった武内、世界各地のいきいきとした情景を、速写を武器に描いた矢崎、パステルへの取り組みは異なるが、二人がそれぞれ研究や探求を重ねて生み出した多彩な表現はパステルという画材の幅広さと奥深さを如実に示している。そして、二人の個性的な試みの数々と彼らが関わったパステルの普及活動や、特に矢崎が深くかかわったパステル国産化への道程は近代の日本人が海外から移入された素材や方法論を独自のものとしていった興味深い例でもある。ほぼ同時代を生きた二人の画家は、これまでも美術館等での紹介があり(目黒区美術館が1993年に開催した武内鶴之助の回顧展『パステルのモノローグ』もそのひとつ)、コレクターはじめ愛好する人々も決して少なくはない。しかし、明治以来の性急ともいえる「日本近代洋画」の歩みのなかで、彼らとその作品の魅力が広く知られることなく今日に至っているのはパステルという画材そのものの我が国における歴史ともどこか重なる。本展を通じてステルという知られざる画材について、そしてともに同時代の人々に愛された二人の画家の画業に改めて注目したい。矢崎千代二 《リオデジャネイロ風景》 制作年不詳 パステル・紙 郡山市立美術館蔵武内鶴之助 《風景》 1908~12 パステル・紙 目黒区美術館蔵【イベント情報】「日本パステル畫(が)事始め -武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に」会期:2017年10月14日~11月26日会場:目黒区美術館(東京都目黒区目黒2-4-36)時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般1000(800)円、大高生・65歳以上800(600)円、中小生以下無料※障がいのある方は半額・その付添者1 名は無料、()内は20名以上の団体料金目黒区美術館では開館30周年を記念して区民割引を実施している。目黒区内在住、在勤、在学の証明書を受付で提示すると団体料金扱いとなる(他の割引との併用不可)。休館日:月曜日
2017年09月28日俳優・池松壮亮と斎藤工が映画『無伴奏』(16年)で披露するキスシーンの直前のメイキング映像が25日、公開された。原作は、直木賞受賞作家・小池真理子氏の半自叙伝的同名小説。『ストロベリーショートケイクス』(06年)の矢崎仁司監督がメガホンを取り、2人のほか成海璃子や光石研らが出演、先日ロシア・サハリン国際映画祭IFF"ON THE EDGE"「世界の果て」のコンペティション部門では審査員特別賞を受賞した。公開された映像は、10月5日に発売されるDVDおよびBlu-rayに特典として収録されるメイキング映像からのもの。控室で、自身のカットを撮り終わった池松が「斎藤さん向けは終わり?」と尋ね、それに斎藤が「終わってる」と答える。続けて、池松が思い出したように「あっそうか、夜があるのか。あっ(斎藤から)チューされるんだ」と冗談めかして笑うと、斎藤も「チューする」と応じている。2人が演じる渉と祐之介の関係に悩む響子役の成海も同席しており、待ち時間も楽しそうな現場の雰囲気がうかがえる映像となっている。そんなキスシーンを終え、斎藤は「役者陣は本当に映画人として本当に見たい組み合わせだったりして、今も唇に残っていますけど、池松君の2015年の今の渉に出会えてよかった」と称賛。さらに、「絶対この映画には何かが宿っている」と太鼓判を押しながら、「皆が色んなものを詰め込んでいるので、100年後に残っていたらいいな」と強い思い入れを口にしている。37分に及ぶメイキング映像のディレクターは、『情熱大陸』で池松を追ったこともある西原孝至氏。"俳優陣が自分の全てをささげることができた現場、『無伴奏』"をテーマとして編集した映像の中では、ほかにもクランクインやおのおののアップ時の模様、海やプールでの撮影ではしゃぐ姿や待機時間の様子など、生き生きとしたキャストたちの表情が捉えられている。(C)2015 「無伴奏」製作委員会
2016年09月25日俳優・齊藤工が発案した「cinema bird(移動映画館)」プロジェクトの第3弾「cinema bird in OITA」が、5月14日(土)と15日(日)に大分県豊後大野市の真宗大谷派(東本願寺)明尊寺で開催。齊藤さん自身が選んだ映画やお笑い・音楽ライブと盛りだくさんの内容で大いに盛り上がったという。また、齊藤さんが別府ブルーバード劇場と震災の被害の大きかった湯布院小学校も訪問したことが分かった。「cinema bird」プロジェクトとは、映画館のない地域や被災地に映画を届けるプロジェクトで、一昨年の石巻、昨年の福島県広野町に続き、今回が3回目の開催。お寺と映画というのは一見ミスマッチに感じるが、「お寺というのは昔から最新のものを発表する場で、寺子屋などもやっていて、人が気軽に集まれる場所だということを考えるとお寺でやるというのもよいのではないかと思います」と齊藤さんは今回の開催地について語った。お寺の中にスクリーンを設営し座布団を敷きできた即席の映画館は、アットホームな特別な空間に。今回上映した映画は、齊藤さんがスタッフと相談しながら決めた3本齊藤さん自身がナレーターを務めた『小さな世界はワンダーランド』を小学生向けに上映し、続く2本目は九州・長崎で撮影された青春映画『くちびるに歌を』、3本目はフランス映画『エール!』が上映された。そしてフェスティバルのようなイベントにしたいという希望から、鉄拳の「家族のはなし」「振り子」などの映像上映や音楽ライブ・お笑いライブもある盛りだくさんな内容となった。14日には、いま大人気のお笑い芸人・永野が登場。齊藤さんも出演する映像作品「手から光を出す魚屋さん」も初お披露目され、その後はMOGMOSと古賀小由実によるミニライブが行われ、「カントリーロード」「なのはな」などの代表曲を披露し会場を沸かせた。また、15日にはサッカー日本代表林彰洋や、橋本祐輔大野豊後市長が駆けつけるなどし、大盛況のうちに幕をとじた。観客たちの反応に齊藤さんは「もともと映画・お笑い・音楽が楽しめるフェスのようなイベントにしたいと思っていたが、同じ空間を共有共感する中で境界線を越えたと思う瞬間があった。みんながこのお寺の前を通りかかったときに何かを思い出すようなイベントになってほしい」と手ごたえを語った。そして、図らずも震災から1か月後の大分での開催になったことについては「先月熊本・大分で起こった地震を受け一時は中止も検討しました。しかし、地元大分県大野豊後市の方々と密にコミュニケーションをとっていくうちに、大分は今風評被害で観光客が激減しているので盛り上げるためにぜひやってほしいということを聞き実施を決めました」と話した。そして今回は、「鳥のように自由に映画を届ける」という「cinema bird」のコンセプトのもと、震災後の風評被害に大分に元気を届けるべく、明尊寺のイベント以外にも別府ブルーバード劇場と湯布院小学校を訪問。齊藤さんも出演する『無伴奏』の上映に合わせて齊藤さん、矢崎仁司監督、地元立命館アジア太平洋大学の学生で別府のPR映画『雲の街』をプロデュースした高橋あけ乃によるトークショーを行った。「この映画と劇場のマッチングは東京ではできないこと」と齊藤さんは感慨深げに述べ、矢崎監督からは「映画館で映画を見る体験をしてほしいというのはとても素晴らしい。映画館で映画を見ることはスクリーンが鏡になって自分自身のことを感じる時間になると思う」と監督らしい詩的な言葉を贈っていた。続いて大分の中でも震災の被害が大きかった湯布院の湯布院小学校を慰問。集まった子どもたちは、齊藤さんに向かって「大好き」と告白したり、「トレンディーエンジェル」斎藤司の「斎藤さんだぞ」のモノマネをリクエストしたり元気いっぱい! 「イケメンになる方法は?」と聞かれると「恋をすること」と答えるなど年頃の男の子たち特有の悩みにも真剣に答え、最後まで大盛況。イベントの最後には「今日のみなさんの元気な姿を見てなにかを届けるなんておこがましい、むしろみなさんと何かを一緒にできるようになりたいと思いました。今日会えたという点を線にしていきたいです。言葉だけでなく行動で示せるように必ずします。今日のことは忘れません」と力強く語り、集まった人たちと記念撮影を行い終了した。(cinemacafe.net)
2016年05月16日直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を原作に実写化され、現在公開中の映画<a href="">『無伴奏』</a>。現在、本作の公式フォトブックが劇場にて販売されているが、4月15日(金)より書店でも発売されることがこのほど決定。併せてフォトブックからメインキャストの成海璃子、斎藤工、池松壮亮らの場面ショットが解禁された。1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。女子高校生の響子(成海璃子)は、同級生のレイコやジュリーとともに時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。監督には、『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司が手掛け、未来を変えるべく若者たちが声あげ高揚していた1969~71年の仙台を舞台に、多感な恋に揺れ動く男女の姿を繊細かつ大胆に描く切なく耽美なラブストーリー。キャストには、主人公・響子役の成海さん、響子がのめり込む恋の相手・渉役の池松さん、渉の友人・祐之介役の斎藤さんといった人気の俳優陣をメインキャストに、祐之介の恋人・高宮エマ役に遠藤さん、そのほか藤田朋子、光石研らベテラン俳優も名を連ねた。また本作は、「ヨーテボリ国際映画祭」に出品され、称賛の声が寄せられるなど世界からも注目を集めている。今回書店販売されることが決定したのは、“クオリティの高い美術書的デザインで長く大切にお持ちいただくための本”をコンセプトに、映画の舞台となった1969年、激動の時代を再現した劇中の写真、オフショットなど、映画の撮影期間中にスチールカメラマンの西永智成が撮影した写真が収められている。また写真だけでなく、撮影中や撮影直後に行った、成海さん、池松さん、斎藤さん、そして矢崎監督のそれぞれのインタビューと、原作の小池氏と矢崎監督の対談を収録。また劇場で販売しているパンフレットには載っていない撮影日誌も掲載される豪華仕様となっている。本フォトブックのデザイナーには、90年代半ばから、美術・建築の書籍や展覧会のデザインを数多く手がける秋山伸が務め、本作でデモ集会が行われている設定の東北大学の建築科出身とあって、並々ならぬ意欲でこのデザインに取り組んだ。そして今回解禁された写真は、斎藤さん演じる祐之介と遠藤さん演じるエマが、成海さん演じる響子と池松さん演じる渉の前で 今まで映画や本でしか知らなかったセックスを、初めて自分ごとに感じることになる茶室に入っていくシーンと、海で渉と祐之介が水着に着替えるシーン。後者においては、本編ではお尻も見え、2人のお尻の形がいいと評判の場面で、後ろにある車の中では響子とエマも着替えている設定。また遠藤さんは、斎藤さんとの濡れ場で脱いだ時よりも、 このシーンで脱いだ時の方が恥ずかしかったと撮影をふり返っていた。なお、研音公式ショップ「K-SHOP」でも予約受付が開始され、5月5日(木)までに購入した人の中から、抽選で20名様に成海さんのサイン入りフォトブックが当たるそうだ。映画『無伴奏』フォトブックは4月15日(金)発売。映画『無伴奏』は新宿シネマカリテほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年04月13日直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を成海璃子、池松壮亮、斎藤工らをメインキャストに映画化した<a href="">『無伴奏』</a>が、4月28日(木)から5月7日(土)まで韓国の全州(チョンジュ)で開催される第17回全州国際映画祭に正式出品されることが決定した。1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。女子高校生の響子(成海璃子)は、同級生のレイコやジュリーとともに時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。このほど本作の出品が決定した全州国際映画祭は、2000年に創設された韓国第2とも第3ともいわれる規模と実績を備えた映画祭で、インディペンデント映画祭のメッカとして、アジアの冒険心溢れる映画の窓口となっている。“映画が観客と自由に出合う映画祭”をテーマに、昨年は47の国から200本(長編:158本、短編:42本)の映画を、6つの劇場の計17スクリーンで上映した。全州映画祭の開催時期は、韓国でもゴールデンウィークと呼ばれるホリデーシーズンで、昨年の観客動員数は75,351人を記録。毎年、韓国映画界の重鎮やスター俳優も多数訪れる。昨年は、コンペティション部門に「RADWIMPS」の野田洋次郎が初主演を果たした<a href="">『トイレのピエタ』</a>が出品され、松永大司監督と主演の野田さんが舞台挨拶を行った。このほど『無伴奏』の正式出品が決定したのは、ワールドシネマの新しい美的感覚の領域を切り開いた、名高い巨匠や将来性のある監督の最新作を紹介する「WORLD CINEMASCAPE:Spectrum」部門。上映に合わせ、矢崎仁司監督も訪韓する予定だ。矢崎監督は今回の出品決定に際して、「全州映画祭招待、すごく嬉しいです。お隣の国なのに初めて行きます。日本では先日初日を迎え、1970年前後の時代背景にも拘わらず、多くの若者たちの共感を呼びました。韓国から生まれる映画も好きで、エッジの効いた表現に慣れている韓国の観客の心をきっと揺さぶる作品だと信じています。いまの日本映画を代表する成海璃子さん、池松壮亮さん、斎藤工さんの“美しい瞬間”と“愛”を、一刻も早く届けたいです」とコメントしている。『無伴奏』は新宿シネマカリテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月30日直木賞作家・小池真理子の半自伝的恋愛小説を映画化した『無伴奏』の初日舞台挨拶が3月26日(土)、都内で行われ、主演の成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、矢崎仁司監督、主題歌を担当するバンド「Drop’s」の中野ミホが登壇した。学生運動が吹き荒れた1969年の仙台を舞台に、多感な女子高校生(成海さん)が喫茶店「無伴奏」で、大学生の渉とその仲間たちと出会い、大人への成長を遂げる青春ラブストーリー。成海さんは、清楚なイメージから一転、激しい思いを抱えるヒロインの葛藤と成長を体当たりで演じており、「いろんなものを背負った役柄なので、私も『背負うぞ』という覚悟で役に臨みました」と新境地を語った。渉を演じる共演者の池松さんについては、「頼れる方で、たくさん助けてもらいました」。当の池松さんも、「そう言ってもらえるなんて、なんか素敵ですねえ」と照れながら、「成海さんは素晴らしかったし、共演した皆さんや矢崎監督、現場の皆さんも素晴らしかった」としみじみ語っていた。斎藤さんは渉の友人・祐之介を演じ「自分の世界を持ったキャストが溶け合う作品。実年齢からは距離がある役柄でしたが、堂々と臨めばいいんだと教えられた現場だった」。さらに舞台となった70年代前後について、「いまのようにSNSや携帯電話がなく、人と交流するときも、自然と言葉に重みがあり、内面的に豊かな時代だったはず。やきもちを焼きたくなります」と嫉妬心。遠藤さんは「包容力があり、ミステリアスな要素も。すてきにリードしてくださったので、私も役でいられた」と共演した斎藤さんに感謝を示していた。『無伴奏』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月26日「いまの池松さんを撮りたい」──。隣に座る池松壮亮に視線を投げながら、少し照れた様子でこう話す矢崎仁司監督。直木賞作家・小池真理子の同名小説を映画化した『無伴奏』で、両者は初めて顔を合わせた。物語の舞台は、反戦運動や全共闘運動に沸く1970年前後。仙台の女子高生・響子(成海璃子)を中心に、狂おしい青春のストーリーが展開していく。池松さん演じる渉は、響子がバロック喫茶「無伴奏」で知り合う大学生。響子はどこか捉えどころのない渉に惹かれ、渉もまた無垢な響子に興味を示す。そんな2人の物語を紡ぐにあたり、矢崎監督は池松さんに冒頭の言葉をかけたそうだ。「『渉という役を借りて、今の池松さんを撮りたい』と言いました。それが全てです。ほかの俳優さんに対しても同じですが、私はそうやって映画を撮ってきました」。「そんなことを言われたら、ビビッときてしまうわけです」とはにかむ池松さん。「すごい口説き文句だなって」と続ける。「いままでそんな風に言われたことはなかったし、どこかで俳優はそう言われたいと思っているはず。昔の映画監督がトップ女優にかける言葉みたいですよね。実際に生で聞くのは初めての言葉だったので、いやあ燃えました(笑)」。「『お前もちゃんと背負えよ』という意味でもあるんだろうなって」とも語る池松さんだが、作品に対しては「難易度の高さ」を感じたという。「台本も原作も、とにかく面白かった。と同時に、なかなか挑戦的な内容だし、難易度が高いなと思いました。でも、せっかく矢崎さんと初めてご一緒させていただくのだから、難しいことをやってもいいんじゃないかなって。難易度が高いからこそ、楽しそうだなと思えたんです」。難易度が高いのは、渉という役どころも同様。響子との距離が縮まれば縮まるほど、渉の捉えどころのなさは際立ってくる。「渉さんはいつもここにはいない気がする」。そう呟く響子の台詞が、演じる上での鍵となったそうだ。「渉が抱える最終的な事実と、『ここにいない気がする』という響子の台詞に引っ張られ、埋めていった感覚はあります。文字では分かるけど、生身で演じるにはどうすればいいのかなって。そもそも、アイツ(渉)は一つも本当のことを言わないですからね。なかなか本心を言わない(笑)。その奥に潜む何かを、矢崎さんも狙っていたんだと思います」。「池松さんはそうやって、映画全体のことを考えていらっしゃるんです」と矢崎監督。「監督的な考えをお持ちになっているんですよね。あるインタビューで、ポール・ニューマンが『俳優をやるときは監督のように考え、監督をやるときは俳優のように考える』と言っていたのですが、池松さんも彼と同じだと思います」と賛辞を送る。そんな池松さんの作り上げた渉に恋をし、ときめきを覚え、身悶え、「渉が抱える最終的な事実」に直面し、たくましさを身につけていく響子の物語は、観るたびに違う色味を帯びてくる。とりわけ、1度目の鑑賞と2度目の鑑賞で印象が変わるのが渉という存在なのだが、「最終的な事実を知ってまた観ると、すごく切なくなりますよね」と池松さん。「ただ、矢崎さんの映画って全部そうだと思うんですけど、1度目より2度目の方が面白く思えるように作られているんです。観れば観るほど、という感じ。そういう反抗を自らなさっているんだろうなって。3度目はもっと面白いと思いますし、4度目にはまた違う感想が生まれるだろうし。そこに矢崎さんの眼差しを感じます。人を見るって、そういうことなんだろうなって」。矢崎監督の思いはこうだ。「1度観たら、観たことになってしまうのがつまらないなと思っているんです。音楽や絵画のように、映画も繰り返し観ることに耐えるものを作っていかないと駄目だなと。その日の気分でも、映画との向き合い方が変わると思いますしね。でも、そう言っていただける作品ができたのも、素晴らしい俳優の皆さんのおかげ。僕は撮影を通して1本の映画を作り、編集作業を通してもう1本の映画を作る。いわば映画を2本作る感覚をいつも味わっているのですが、編集中も撮った画を見ていて涙が出ましたし、こうして話していてもこみ上げてくるものがあります」。続けて、「小さく見える女の子でも、裸で鏡に映すとすごく大きいんですよね」とも語る矢崎監督。物語の中で成長していく響子を、彼女を全身全霊で演じた成海さんを、こう称える。「むき出しになれることが、強さにつながるんでしょうね。その強さは、『神童』の中にいる(中学1年生または13歳)の成海さんからも、『無伴奏』の成海さんからも感じられるもの。それを映し撮りたいと思いながら、私は作品に向かっていた気がします」。むき出しになるということ、強さを持ち続けるということ、それを作品にぶつけるということ。それは、同じ俳優として、池松さんにも通ずる姿勢のようだ。「いろんな役をやったとしても、どこかに池松壮亮のストーリーがないと超つまんないと思うし、貫く思いみたいなものを諦めずに持っていきたい。手っ取り早く逃げたり、知らない間に目をつむる人間ではいたくないですね」。確かな口調で話す池松さんに対し、矢崎監督は「池松さんはいまの日本映画の救世主だと思います」と言葉を送る。「池松さんが出ていなかったら、出会えなかった作品というものがある。要するに、私は池松さんが好きなんです(笑)。一緒に映画を撮って、お酒を飲んだら、みんな好きになると思いますよ。本当に映画が好きなんだなって思いも感じますしね。そんな人と一緒に作品を作れたのが幸せ。だからこそ、また再会したときにも思うんでしょうね。『いまの池松さんを撮りたい』って」。(text:Hikaru Watanabe/photo:Yuko Kosugi)
2016年03月25日作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を実写化する『無伴奏』。いよいよ今週末公開を迎える本作だが、この度公開を前に、成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜が映る本作の主題歌「Drop’s」の「どこかへ」のミュージックビデオ(以下、MV)が解禁された。1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。女子高校生の響子(成海璃子)は、同級生のレイコやジュリーとともに時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。「ヨーテボリ国際映画祭」に出品され、世界からも注目を集めている本作は、「恋」「無花果の森」などで数々の賞を受賞する作家・小池氏の半自叙伝的小説を原作に、『三月のライオン』の矢崎仁司監督が手掛け、未来を変えるべく若者たちが声あげ高揚していた1969年~71年の仙台を舞台に、多感な恋に揺れ動く男女の姿を繊細かつ大胆に描く切なく耽美なラブストーリー。キャストには、主人公・響子役の成海さん、響子がのめり込む恋の相手・渉役の池松さん、渉の友人・祐之介役の斎藤さんといった人気の俳優陣をメインキャストに、祐之介の恋人・高宮エマ役に遠藤さん、そのほか酒井波湖、仁村紗和ら若手俳優、藤田朋子、光石研らベテラン俳優が脇を固めている。今回解禁されたMVは、女子5人のロックバンド「Drop’s」の本作の映画主題歌となっている「どこかへ」。「Drop’s」は一切出演しておらず、映画本編映像のほか、編集でカットされてしまった成海さん、池松さん、斎藤さん、遠藤さんの出演する海のシーンなどからの未公開カットが含まれた映画と「Drop’s」のコラボとなっている。また響子はつらいことも経験する設定だが、「どこかへ」は、本編のラストシーンの後に流れるということを想定して、映画を観た「Drop’s」の中野ミホが書き下ろしており、このミュージックビデオは、映画本編の中でも三拍子のラブソングに合う優しいシーンを中心に構成されている。本作に出演する斎藤さんは自身のブログ「斎藤工務店」で「何処と無く懐かしい 未来 =“今”なのだと彼女達の奏でから如何に自分の捉えていた今が古臭く凝り固まった今だったかを知らしめられたこれから様々な大人達(社会)が彼女達の果てしない才能に対し手ぐすね引いて待っていると思うが 何があっても同級生5人互いの手を離さないでドロップスキックを炸裂させ続けて欲しいいやはや強靭で滑らかなLIVEだった」と綴っている。相手役・エマを演じる遠藤さんは「中野ミホさんの説得力あるどっしりとした歌声に、この作品への容易く言葉にしたくない大切な全ての想いがぴったりと合わさって、演奏が盛り上がる瞬間のあのズシっとくるサウンドと映像に、堪えていた涙が溢れました。愛おしくて仕方ありません。ただの主題歌だと思われては困ります」と熱いメッセージを寄せている。本主題歌も初収録されたアルバム「DONUT」のリリース決定が発表されたばかりの「Drop’s」だが、すでに即日完売となった3月26日の丸の内TOEIで行われる成海さんら出演陣が登壇する初日舞台挨拶に、ボーカル・中野さんもゲスト登壇し、そこで「どこかへ」を弾き語りバージョンで生披露するとのことが決定している。『無伴奏』は3月26日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月22日「恋」「無花果の森」などで数々の賞を受賞する作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を原作に、『三月のライオン』の矢崎仁司監督が手掛ける『無伴奏』。この度、本作に出演する斎藤工がDJを務めるラジオ番組「TAKUMIZM」にて主題歌を担当した「Drop’s」のボーカル&ギターの中野ミホが主題歌「どこかへ」を引っさげゲスト出演することが明らかになった。1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。女子高校生の響子(成海璃子)は、同級生のレイコやジュリーとともに時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。主人公・響子役の成海璃子、響子がのめり込む恋の相手・渉役の池松壮亮、渉の友人・祐之介役の斎藤さんといった人気の俳優陣をメインキャストに、祐之介の恋人・高宮エマ役に遠藤さん、そのほか酒井波湖、仁村紗和、藤田朋子、光石研らが脇を固めている。異彩を放つ3人により危険で美しい秘密の恋が描かれる本作は、未来を変えるべく若者たちが声あげ高揚していた1969年~71年の仙台を舞台に、多感な恋に揺れ動く男女の姿を繊細かつ大胆に描く切なく耽美なラブストーリー。そんな本作の主題歌を担当するのは、札幌在住の女子5人のロックバンド「Drop’s」。楽曲は矢崎監督から「たったひとりに向けてのラブソング」というオーダーのもと書き下ろされたという「どこかへ」。「もし世界中を敵にしてもかまわない」「もし今日目の前がまっくらでも味方するよ」など、何があっても揺るがない強い愛が歌詞に散りばめられている。また、歌・演奏ともに一発録りで行っており、まるで隣で歌っているかのようなボーカル中野さんの息遣いや、アコースティックからバンドサウンドになり盛り上がっていく様が感じられるほどに臨場感もあり、心に染み渡る楽曲となっている。本楽曲は、本日16日(水)より配信中だ。主演の成海さんや池松さんは「映画の雰囲気と合っていて、とても感激しました」「素晴らしかったです。『無伴奏』という作品世界を底上げしてもらえたように思います」と絶賛の声を寄せており、また斎藤さんも「Drop’s」を気に入り、メンバーでボーカル・ギターの中野さんを、「bayfm」にて放送されている自身のラジオ番組「TAKUMIZM」にゲスト指名したという。その斎藤さんと「Drop’s」中野さんが対談する回は3月19日(土)に放送される。『無伴奏』は3月26日(土)より新宿スネマカリテほか全国にて公開(cinemacafe.net)
2016年03月16日