「初恋の悪魔」で新人刑事を熱演!話題作が続く佐久間由衣の魅力に迫る
チヤホヤされて自信をチャージしたいだけとひろみは言うが、彼女がそうなってしまったのには理由があり、やがて幸せをつかみかけた途端に再びその“理由”が彼女を襲ってしまう。
泣いたり、笑ったり、酔っぱらってクダを巻いたり、素直になったり、それこそ韓国ドラマで流行中の“酒を飲む現代女性”を体現してみせている。
映画『君は永遠にそいつらより若い』(2020)
就活が終わり、あとは卒論を残すだけとなった気楽といえば気楽な大学4年生、ホリガイ役。演じるにあたり、自ら提案して染めたという赤髪がとても似合っており、イノギ役の奈緒とのケミストリーも素晴らしく、おそらく今後も佐久間さんを語るときには外せない代表作。
社会に出ていく直前の最後のモラトリアムであっても、日本にはびこる闇は確実にすぐ身近にあり、ホリガイは自身の問題意識を大切に抱え、適当にやり過ごすことなどできずに小さくて弱き者たちの痛みを受けとめようとする。多少不器用かもしれなくても、“適当にやり過ごすことができない”のは、それこそ佐久間さん自体の魅力でもあるのだ。
(text:cinemacafe.net)
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あの日のオルガン 2019年2月22日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
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