2022年8月8日 12:00
レア・セドゥ演じる“妻リジー”が気持ちを伝える…『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』本編映像
と本音を吐露する。リジーはからかうような表情で「お忘れのようね。私には心から愛する夫がいるの」と言うと、ヤコブは「彼を愛してる?」と尋ねる。
ヤコブは自分への気持ちを聞き出そうと、矢継ぎ早に質問していき、リジーはからかうようにヤコブへの気持ちを伝える。ヤコブがその答えに嬉しそうに微笑むと、リジーは「もういいでしょ」と腕を絡め、一緒に歩き出すのだ。
監督・脚本のイルディコー・エニェディは、本作について「この作品は実際には夫の物語です。私たちは彼を通してこの徐々に加速していく大きな渦巻きに飛び込み、ずっとその視点の中に囚われています。彼は優秀な船長です。
彼がいる海の世界に“多分”という言葉はありません。問題に直面したらそれは解決するだけです。あらゆる状況が変わるたび、まるで箱を開けて中身を覗くように、適切な対応を見つける事が出来る、という信念をもって何度も何度もぶつかっていきます」と説明。
「妻とのことは、この方法(海の世界での常識)では何もつかめないこと、物事の本質から離れて行ってしまうことに困惑し、そして必死になります。妻のリジーとの関係を通して最終的に学んだことは、この種の刹那的で完遂不可能な生活様式を受け入れなければならない、ということです。