くらし情報『ティム・バートン監督インタビュー 数あるヘンテコキャラの中で最も共感したのは?』

ティム・バートン監督インタビュー 数あるヘンテコキャラの中で最も共感したのは?

また、チェシャ猫を描く際には、“猫ってヘンな生き物だな”と常々思っていた僕自身の感覚を取り入れている(笑)。その中で、あえて共感という言葉に限定して選ぶなら、マッドハッターのクレイジーぶりと赤の女王が抱える怒りに共感を覚える部分が大きいかな」。

作品を語る際、バートン監督が愛情たっぷりに用いる単語「クレイジー」。想像力が豊かで、それゆえ社会への適応に不安を隠せないアリスは、亡き父親から「素晴らしい人間は皆、正気じゃないさ」と諭された記憶を胸に生きている。その台詞は、バートン監督からの愛の言葉でもあるかのようだ。
「僕にとって、その台詞はすごく重要な意味を持っている。僕自身、子供の頃から“ちょっとおかしい”と周りや教師に言われ続けてきたからね(笑)。でも、僕は自分のことをおかしいと思ったことは全くないし、僕が尊敬する偉人たちも世間に“おかしい”と言われてきた。
台詞自体は脚本家のリンダ・ウールヴァートンが書いたものだけど、映画のテーマにとても合っていると思った。ファンタジーの世界で活躍することによって、現実世界で直面している問題に対処しようとするアリスに素晴らしさを感じたんだ」。

また、現実の問題にぶつかり、ファンタジー世界を旅するアリスが19歳なのも物語の鍵だと言う。

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