成海璃子×北乃きいインタビュー 悩みながら疾走する10代後半の2人の“いま”
北乃さんも「(撮影中は)璃子とかきいとかいう感じで見てはいなかった」と言いつつ、中学生の時代から知る成海さんについて、改めてこう語る。
「お茶のことは実は覚えていなくて(苦笑)、でも、璃子ちゃんの方が昔から気を遣える人だな、という印象が強いです。私が璃子ちゃんの靴下、かわいいね、って言ったら翌日、同じものを買ってきてプレゼントしてくれたり。すごくハードで忙しい中でも、そういうことができるんです。そうやって、周りが喜ぶ顔を見て、笑顔を浮かべる璃子ちゃんが一番好きなんです」。
撮影当時、成海さんは役柄と同じ16歳。自身と同じ年代、特に10代後半というこの移ろいやすく、そしてかけがえのない年齢を演じることに特に意識は?そう尋ねると、成海さんは「うまく言葉に出来ないんですが…」と前置きしてこんな言葉を…。
「まず、原作を読んで『磯山をやりたい!』って気持ちになって…“いま”だから、という気持ちにはなりましたね。
うまく言えないけど、いまなら自分の中にある、と感覚的に」。
その言葉を引き取り、北乃さんもこう語る。
「私はいつも、等身大の役に対してこれは“いま”しか出来ないって気持ちでやってます。