2023年1月3日 16:00
【インタビュー】イム・シワン、動機も罪悪感もない…イメージ覆す“悪役”の役作り明かす『非常宣言』
「キム・ナムギルさんは僕のことを弟のようにかわいがってくださったんです。撮影しているときにも、(緊迫したシーンが続く)僕が心理的に大変な思いをしないように一緒にふざけてくれたり、いたずらをしてくれたりして、いい雰囲気を作ってくださいました」と言う。
「そのおかげで気持ちを楽にして撮影ができたんです。映画の中で乱気流が発生するシーンがあったんですが、そのときにも気遣ってくださって気楽な気持ちで演技ができました。僕たちがふざけていたのを見て、監督はそれが演技だと思ったらしく、『いまのがいいですね』と言ってくださって、それが演技に反映されたところもありました」とも明かした。
航空バイオテロを引き起こす張本人役
「僕なりに彼の個人史を考えました」
イム・シワンが演じたリュ・ジンソクは、副操縦士のヒョンスらに追及されても傲岸不遜で、その人物背景も多くは語られない。「監督としては、リュ・ジンソクの背景や動機は推測に留めておこうという考えだったようなんですね。つまり、リュ・ジンソクの細かい個人史を(劇中では)説明しないという方向で監督は考えていたようです」と語る。
「なぜかと言いますと、(米国史上最悪といわれた2017年の)