2023年2月23日 11:30
【インタビュー】河合優実、デビュー4年で感じた“演じる”重み「好きで終わりじゃない」
「演じること」への意識の変化
「“好き”で終わりじゃない」
――多忙を極めるなかで役を生きる=演じる準備等はどのように工夫されてきたのでしょう?
そうですね、なかなか準備の時間が取れないことが一番苦しいのですが、自分にもバレないようにうっすら次の作品を考え始めて、撮影が終わった瞬間に準備を始めるというやり方をするしかないなとは感じています。ただ、自分のリアルなリズムでいうとそこまで働きづめということでもないんです。公開が重なってはいますが毎回ちゃんと準備する時間は取れているので、今後もそうでありたいと思っています。
――『少女は卒業しない』だと、実際の学校で卒業式シーズンに撮影できたり、中川駿監督が俳優のその場の発想を吸い上げる作り方をされたことで、準備時間をカバーしてくれる部分もあったのではないでしょうか。
それはありました。脇役やスパイスになるような役だとがっつり決めてかかるというかその日に出たものしかできないところがありますが、本作のように主演だったり撮影期間が長いと自分が考えていることも変わってきますし、今回はそれを反映できる環境でした。時系列順に撮っているわけではなくとも自分も役も成長していく感覚があって、それを利用しながら演じていきました。