2023年3月26日 17:00
チョン・ドヨンが2つの顔を持つ殺し屋を演じる理由とは? Netflix新作映画『キル・ボクスン』
彼女が女優であり母親であることと、主人公が殺し屋であり母親であることは、意図的に重ね合わせて描いた部分も多いです」と打ち明ける。
さらに、「殺し屋と暗殺組織の物語はよくある設定なので、アクションの中にドラマを際立たせ、キャラクター性を表現したかったんです」と語るソンヒョン監督は、撮影時にもチョン・ドヨンの表現力を最大限引き出す演出を意識したという。
「撮影ではスタントダブルを使わず、殆どのアクションシーンを彼女自身が行うという方法で撮影しました。母親としてのボクスンは顔の右側がよく見えるように描き、殺し屋の時は顔の左側を主に見せています。カメラワークや振り付けをかなり計算しました」。
劇中ではママ友たちとの優雅なティータイムで柔らかい表情を魅せる“普段モード”のボクスンと、キレッキレなアクションを炸裂させ殺しを遂行する“仕事モード”の二つの顔を見事に演じ分けているチョン・ドヨン。暗殺請負の裏で10代の娘の育て方に悩む母親という、人間味あふれる一面がドラマチックに描かれている。
「極めて才能があり、韓国で一番好きな俳優です。そして一緒に映画を作ってみて、ドヨンさんがなぜこれほど長い間トップでいられるのか、理解しました」