2023年7月16日 14:00
『インスペクション ここで生きる』監督の熱意で実現、主人公を見放す母親役に挑んだガブリエル・ユニオン
A24が新たに見出した新鋭監督エレガンス・ブラットンの半生を描いた実話『インスペクション ここで生きる』。この度、主人公フレンチ(ジェレミー・ポープ)の母親役に監督が熱望したというガブリエル・ユニオンが、覚悟を決めて挑んだという本作出演までのエピソードが明らかになった。
ゲイであることで母親に見捨てられホームレス生活をしていた主人公が、生きるために海兵隊への入隊を志願する――。エレガンス・ブラットン監督の実体験に基づいた自叙伝ともいえる本作には、確執があった母親との関係性もそのまま映し出されている。
16歳でひとり息子を産み育てた彼女は敬虔なクリスチャンであり、息子がゲイであるという事実を受け入れることは容易ではなく、劇中でもかたくなに主人公フレンチを突き放す。
そんな母親を演じたのは、『チアーズ!』や『ブレイキング・イン』、『バッドボーイズ2バッド』『パブリック 図書館の奇跡』などで知られるガブリエル・ユニオン。
実は彼女は、監督の母親が最も好きな女優だったという。監督は「母は、美しく、騒々しく、喧嘩早い、問題を抱えた女性でした」と話し、さらに「彼女と同じようなエネルギーを持った女優を起用したい、黒人でありアメリカ人が尊敬する映画スターにやってほしいと思っていました。