2023年7月25日 13:00
「ホロコーストでゲイが迫害を受けていたことを人々は知らなかった」『刑法175条』限定上映イベント開催
と指摘。
それを受け秋田氏は「トランプやボルソナーロ(前ブラジル大統領)、イスラエルの状況など、この数年でも色々な変化があります。映画の中で、ユダヤ人はニンニク臭いから席を変えてほしいといわれた、と登場人物が学校での記憶を語るシーンがありましたが、トランプの差別的な発言にすごく近い。自分がいま世界で起こっていることをここ10年くらいで体験しなかったら、教室で『ユダヤ人はにんにく臭い』と言われたことがホロコーストと繋がっていくとはピンと来なかったかもしれません」とコメントした。
「映画というのはすごい力があります」
そして、1945年の終戦から1957年、1968年と3つの時代を描いた映画『大いなる自由』について北丸氏は「強制収容所に入れられていたハンスは本来ならば終戦によって解放されるはずなのだけど、そのまま刑務所に横滑りしてしまう。『刑法175条』に登場した、収容所で酷い目にあっていた同性愛者たちと同じ目にあっているのですよね」と関連性を語る。
「ドイツでは1969年に同性愛が非犯罪化されましたが175条が廃止されたのは1994年。2002年に初めて政府として同性愛者コミュニティに謝罪するんです。