2023年7月25日 13:00
「ホロコーストでゲイが迫害を受けていたことを人々は知らなかった」『刑法175条』限定上映イベント開催
『刑法175条』の監督ロブ・エプスタインの『ハーヴェイ・ミルク』を配給したパンドラが『ピンク・トライアングルの男たち』というまさに強制収容所に送られた同性愛者の体験記を出版していますが、20年以上経った今、こういった作品がまた作られてほしいと思います」と語った。
2023年、「ナチスの動きのようなものが世界のあちこちで生まれている」
また、北丸氏は女性同性愛者がナチスドイツの摘発対象とされなかった理由を、「女性たちが主権を持っていなかったこともあるが、<アーリア人種を産むことができた>というのが理由なんですよね。そして産むことができるということはレズビアンが矯正できたことになる。日本でも“女性は産む機械”なんて発言がありました」と語り、さらに劇中、ヒトラーの台頭でクィアの人々が集まったクラブが閉鎖されたエピソードに触れる。
「トランプ就任翌日にホワイトハウスのホームページからゲイとレイズビアン、エイズに関する一切の情報が消えてしまったというのによく似ている。歴史というのはこうして繰り返すのだろうと思いました。2023年の今、こうしたナチスの動きのようなものが世界のあちこちで生まれているんですよね」