『キャロル』原作者の日記から恋愛生活と人生を紐解く『パトリシア・ハイスミスに恋して』予告編
『太陽がいっぱい』『見知らぬ乗客』そして『キャロル』の原作者として知られる作家パトリシア・ハイスミスの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー『Loving Highsmith』(原題)が邦題『パトリシア・ハイスミスに恋して』として11月3日(金・祝)より公開決定、日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
欧米ではアガサ・クリスティーと並ぶ人気を誇る、サスペンス・ミステリー作家、パトリシア・ハイスミス(1921-1995)。トルーマン・カポーティに才能を認められ、『見知らぬ乗客』(51)、『太陽がいっぱい』(60)、『アメリカの友人』(77)、『キャロル』(15)などの映画史に残る名作の原作の数々を生みだした。
中でも、当時偽名で発表した『キャロル』は自伝的小説であり、1950年代のアメリカでハッピーエンドを迎えた初のレズビアン小説だった。しかし、ハイスミス自身は、女性たちとの旺盛な恋愛活動を家族や世間に隠す二重生活を余儀なくされていた。
本作は、ハイスミスの生涯を、生誕100周年を経て発表された秘密の日記やノート、貴重な本人映像やインタビュー音声、家族による証言、そしてアルフレッド・ヒッチコックやトッド・ヘインズ、ヴィム・ヴェンダースらによる映画化作品の抜粋映像を織り交ぜながら、彼女の謎に包まれた人生と著作に新たな光を当てるドキュメンタリー。
さらに8月19日(金)より公開中のウルリケ・オッティンガー『アル中女の肖像』(79)の主演・衣装で知られるタベア・ブルーメンシャインや、作家のマリジェーン・ミーカーなど、ハイスミスの元恋人たちによる貴重なインタビューは、多くの女性から愛されたハイスミスの謎に包まれた魅力を紐解くと同時に、当時のレズビアンカルチャーを知る貴重な証言となっている。
監督・脚本はドキュメンタリー監督、脚本家として活躍するスイスの映画監督、エヴァ・ヴィティヤ。
「未発表の日記を読み始めるうちに、彼女自身に恋をしてしまった」と監督が語るように、本作はハイスミスの生誕100周年である2021年に刊行された、彼女の恋愛生活を赤裸々に綴った日記を基に制作されている。
ナレーションを担当するのは、大ヒットドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」、Netflixドラマシリーズ「ウェンズデー」で知られるグウェンドリン・クリスティー。そしてフランスのギタリスト、ノエル・アクショテが書き下ろし、ビル・フリゼールとメアリー・ハルヴォーソンが演奏に参加した楽曲に導かれ、現代ますます再評価の高まる女性作家の仮面の下に隠された、惚れっぽく、傷つきやすく、愛を渇望し続けた、知られざる素顔が明かされる。
予告編映像は、グウェンドリンが朗読するハイスミスの日記の一節から幕を開け、彼女の日記やノートの一部、そして元恋人のマリジェーン・ミーカーやモニーク・ビュフェ、家族の貴重なインタビュー映像を垣間見ることができる。
日本版ポスタービジュアルでは、多くの女性たちから愛された若かりし日のハイスミスの姿に、彼女の作家人生を表現する「彼女が望んだもうひとつの人生は小説の中にあった」というキャッチコピー、そして彼女が愛した猫やカタツムリなどのモチーフに彩られている。
『パトリシア・ハイスミスに恋して』は11月3日(金・祝)より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)
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