くらし情報『上野樹里主演『隣人X』は海外での“移民”経験から生まれたストーリー 原作者が語る』

2023年9月21日 16:00

上野樹里主演『隣人X』は海外での“移民”経験から生まれたストーリー 原作者が語る

とパリュスさんは語る。

とにかく著者自身が「楽しめる」作品を書こうと意識し、押し付けがましい作品ではなく、誰もが気構えなく楽しめる作品として作り上げたという。

上野樹里主演『隣人X』は海外での“移民”経験から生まれたストーリー 原作者が語る

主人公となる3人の女性には「派遣」「性的同意」「異国の暮らし」とそれぞれのテーマが託されている。「置かれた立場は様々でも、決して珍しくはない『平均的』な女性を描いたつもりでした」という著者の予想に反して、パリュスさんは「生きにくさを抱えた女性たち」と評されたことに驚いたそう。
現代に生きる女性が抱える問題を惑星難民Xというフィクションで描いているからこそ、根本的な“当たり前”や“普通”と見なされている部分を見つめなおすことができた作品だと多くの読者から評されている。

異色のロマンスミステリーが映画化されたきっかけとは…

映像化となるきっかけになったのは、本作の企画・プロデューサーを手掛けた小笠原宏之が偶然、本書を手に取ったのが始まりだった。無意識の差別と見えない偏見をテーマにしている原作に心打たれ、すぐさま『虹の女神 Rainbow Song』(06)や『君に届け』(10)などを手掛けた監督の熊澤尚人に連絡したという。

熊澤監督は「誰にも迷惑をかけず、懸命に日常を生きる女性たちを通じて、隣にいる他人の不可解さ、異物感、排除と拒絶がリアリィテイを持って描かれ、いまの社会を生きる我々の心に強く響いて来る、大変優れた小説だ」

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