2023年9月21日 16:00
上野樹里主演『隣人X』は海外での“移民”経験から生まれたストーリー 原作者が語る
と絶賛。
小笠原プロデューサーと熊澤監督の2人の“見えない差別”を、いまだからこそ世に問う意義があるという想いが1つになり、映画化することとなった。
熊澤監督はパリュスさんとメールやリモートでやり取りを重ねていたが、直接会えたのは撮影が終わった後の2022年秋にパリュスさんが帰国したタイミングだったという。実は今回が初対面ではなく、熊澤監督は2019年『ユリゴコロ』がパリのKINOTAYO現代日本映画祭(フランスに現代日本映画を普及する映画祭)で上映されたときにゲストで、パリュスさんはその映画祭の手伝いで参加しており、そこで2人は出会っていたという。
パリュスさんは、そんな過去の出会いを経てすでに知っていた監督だったため自由に映像化してもらいたいと思い、信頼して任せたという。
パリュスさん本人が完成した映画をみて思ったこととは…
完成した映画を観たパリュスさんは、「新たな視点で“異なる者たちの恋愛”を軸に、人との繋がりや社会の偏見を問う作品になっていて、一観客として最後まで楽しく、時に涙しながら拝見しました。本作はジャンル分けが難しく、映像化してどうなるかと少し心配だったのですが、なにより俳優陣が素晴らしく、美しく説得力のある映像と共に無理なく世界観がミックスされていて自然と引き込まれました」