【インタビュー】林遣都、変わりゆく現代で抱く人生の指針「人の弱い部分を理解できる俳優でありたい」
とか「やり続けなければ」と思わせてくれるというか。自分自身も救われているところがあると思っています。
悩みは「考え事をすると周りが見えなくなる」
――林さん自身「人に“変わっているね”とよく言われる、けど直らない」ところはありますか?
いろんなことを同時にできないんですよね(苦笑)。こう(真っすぐに)なっちゃうので。例えば、今は舞台(「浅草キッド」)をやっているんですけど、日々役やお芝居のことを考えてしまうんです。同じことを毎日何十回もやっているのに、袖にはけて脱いではいけない場所でズボンを脱いだりしちゃって。スタッフさんに「ここ脱ぐところじゃないですよ!!」と言われたり(笑)。考え事をすると周りが見えなくなるのは、しょっちゅうなんですよね。
いつも大体「あれでよかったかな…」と考えることが多いんです。それで結構悩まされますね。
――「今日のここ、よかったな」ではないと。
そっちじゃないですね。…たぶんこの取材が終わって控室に入った後も、5分ぐらいは「あれでよかったのかな?」と鏡を見つめながら、でも自分の顔は全然見ていない、みたいな時間になると思います(笑)。
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――ちなみに、本作において林さんのそうした集中力や真っすぐさが発揮されたシーン、「ここ」