女性監督史上3人目のカンヌ最高賞『落下の解剖学』ジュスティーヌ・トリエ「次世代が生み出す新しい映像を楽しみに」
と話し、「私は現在44歳で、15年間この仕事をしてきました。その間に多くのことが変わりました。今、女性は存在感を増し、変化を遂げ、進化している。次世代の皆が生み出す新しい映像を楽しみにしています。私は若者たちがこの新しい世界をどう切り抜けていくのか、とても興味があります」と、エールを贈る。
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ジュスティーヌ・トリエ監督
「映画を作るのは簡単ではないから、もちろん支援には感謝しています。私の映画はアートハウスで上映され利益を得ていますが、映画を撮り始めたばかりの人には、難しい問題がある。私自身は助成金に問題を感じたことはありません」と前置きしつつも「ただ、今の政府の方針では、大規模で予算の大きな映画の支援に3億5000万ユーロ(約562億円)の国費が投入されることになる。
だが、この方針では収益性の高い映画ばかり作られることになります」とトリエ監督は懸念を示す。
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「そもそもフランスには“文化的例外”は収益性とは関係ないという基本的な考え方があったはずで、私はそれをとても重要なことだと考えています。特に若いアーティストにとっては、最重要だと言っていい。だから、これについて発言する必要があると思いました」