くらし情報『山崎賢人主演『陰陽師0』呪術監修者・加門七海が激白「呪術とは何かにクールな答えが示されている」』

2024年3月2日 12:00

山崎賢人主演『陰陽師0』呪術監修者・加門七海が激白「呪術とは何かにクールな答えが示されている」


1988年に小説が刊行されてから様々なメディアミックスを繰り返し、いまなお愛され続ける「陰陽師」シリーズ。近年では「呪術廻戦」の大ヒットにより、さらに呪術が注目されるようになったが、人々が呪術に惹きつけられる理由を加門氏はこう分析する。

「呪術は元々、天災や病などをはじめとする人の力が及ばない物事への唯一の手段であり、社会的弱者が持てる最大の武器でもあったのです。フィクションの中での呪術は派手で面白い素材ですが、『陰陽師』も『呪術廻戦』も扱われている呪術にはそれぞれ元となる歴史背景があります。そこに通底する我々の期待や憧れが、呪術を魅力的に思わせるのでしょう」。

山崎賢人主演『陰陽師0』呪術監修者・加門七海が激白「呪術とは何かにクールな答えが示されている」

目に見えないものに対する不安と恐怖は古今も共通、戦争や災害が身近に迫るからこそ佐藤監督も「今こそ陰陽師を復活させなければならない」と強く誓ったそうだ。現代人が陥りやすいフェイクニュースを例に挙げた加門氏は、「フェイクニュースに踊らされるのは、自縄自縛的な感情によるものがほとんどです。現代に限らず、人は信じたいもの、見たいものに引っ張られます。
その中で、公平性や公共性を装った記事は信じる人も多い。そこに少しの暗示を掛ければ、立派な《呪い》として成立してしまうのです。

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