2024年3月7日 19:15
映画『箱男』永瀬正敏&佐藤浩市&浅野忠信登場のベルリン映画祭ダイジェスト、本編映像到着
かつて1997年に製作が決定していた本作。石井監督は万全の準備を期し、ドイツ・ハンブルグで撮影を行うべく現地へ。ところが不運にもクランクイン前日に、撮影が突如頓挫、撮影クルーやキャストは失意のまま帰国することとなり、幻の企画となっていた。
宿命の地・ドイツ、ベルリン国際映画祭での監督・キャスト陣の、レッドカーペットやワールドプレミア後の様子や翌日行われた記者会見の模様がおさめられた特別映像にも注目となっている。
主演・永瀬正敏、石井岳龍監督のコメント全文
<永瀬正敏>
ドイツの地でクランクイン前日
僕の目の前で撮影中止が宣告され、全身の力が抜け去って、何も考える事が出来なくなったあの日から、27年の月日が流れました
その間も何度も何度も『わたし』が復活しそうになっては、僕の前から消えていってしまっていました
でも、石井岳龍監督は32年前のあなたとの約束を決して諦めていませんでした
非常に奇天烈で、しかし本質をずばり突いているこの素晴らしい原作を、長い時間をかけ映像化した石井監督は、満員の観客の皆さんの前で「新しいマジカルミステリーツアーをお楽しみ下さい」 と上映前に挨拶されました
上映が終わり、僕は思わず、お隣の石井監督の手を渾身の力で握り締めていました(後で聞くと本当は手じゃなかったみたいですが、、、)