くらし情報『映画『オッペンハイマー』戦争終結の立役者が赤狩りに…天才科学者が生きた激動の時代とは?』

2024年3月31日 11:00

映画『オッペンハイマー』戦争終結の立役者が赤狩りに…天才科学者が生きた激動の時代とは?

大恐慌を背景に、労働者の権利と共産主義への関心が高まった。

オッペンハイマーは正式にアメリカ共産党に入党することはなかったが、共産主義や労働運動に対しては強いシンパシーを持っていたとされる。

映画『オッペンハイマー』戦争終結の立役者が赤狩りに…天才科学者が生きた激動の時代とは?
ジーン・タトロック(フローレンス・ピュー)
弟のフランク、恋人だったジーン・タトロック(フローレンス・ピュー)、妻のキティ(エミリー・ブラント)、バークレー校同僚のハーコン・シュヴァリエ(ジェファーソン・ホール)ほか、彼の周囲には共産党に入党したり、共産主義を支持する者が多かった。

また、レズリー・グローヴス(マット・デイモン)はオッペンハイマーの共産党へのシンパシーを知りながらも彼の仕事を信頼し続けた。


映画『オッペンハイマー』戦争終結の立役者が赤狩りに…天才科学者が生きた激動の時代とは?
レズリー・グローヴス(マット・デイモン)

共産主義
私有財産を否定し、全ての財産を共有する社会を実現しようとする思想や運動。アメリカにおける共産主義運動は大恐慌とともに労働運動として広がる。

第二次大戦後の冷戦開始に伴い、1940年代後半以降は労働組合内の反共主義の台頭や「赤狩り」と呼ばれる共産主義者のスパイ摘発運動が激化。1950年代に入ると急速に勢力が弱まっていく。

赤狩り
1940年代後半から1950年代前半にかけ、冷戦激化を背景に政治家からハリウッドの映画監督や脚本家、俳優、作家にいたるまで、アメリカ国内で行われた共産主義者の摘発・排除のこと。

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