濱口竜介や三宅唱も絶賛するドキュメンタリー作家、佐藤真レトロスペクティブ開催
『SELF AND OTHERS』(C)牛腸茂雄
また、エドワード・サイードと親交の深かったノーベル文学賞受賞作家、大江健三郎氏がかつて『エドワード・サイード OUT OF PLACE』について書いたコメントも解禁となった。
到着したポスタービジュアルは『まひるのほし』の登場人物のひとり、「しげちゃん」の画像を配したもの。
美術・書籍・音楽・ファッション等の領域で活躍する加瀬透と本田千尋の制作スタジオ「khôra場」によるデザインは、日本のドキュメンタリー史上最も重要な作家の1人と位置づけられながらもこの世を去ってしまった佐藤真の作品群をいまもう一度新たに捉え直すべく、彼が主に作品を製作していた1990~2000年代を彷彿とさせながらも“今”を感じられる斬新なものとなっている。
<コメント>敬称略・50音順
大江健三郎(作家)
エドワード・サイードの「不在」の風景のなかを、ゆったりと美しいカメラが、いつまでも追ってゆく。パレスチナ、イスラエルの苦しみのひだひだが照射される。人々の色濃い思い出を横切るサイード。そしてサイードの「希望」が私らの頭上に現われる。
(『エドワード・サイード OUT OF PLACE』について)