伝説の女性監督の真髄に迫る「シャンタル・アケルマン映画祭」公私共に支えた編集者の来日も決定
この恐ろしい事件に焦点を当てながら、アケルマンは地元の人々へのインタビューを通し、アメリカ社会に潜む憎悪とその背景を検証していく。
『向こう側から』(2002)
9.11の同時多発テロの直後、アケルマンはメキシコを訪れ、危険を冒してでもアメリカ合衆国に越境しようとする移民たちの運命をとらえた。ひとつひとつ積み重ねられる痛みや悲しみの言葉、不条理な状況を受け入れざるを得ない人々の証言。
アケルマンの眼差しによって、国境や砂漠の地の不在そのものが強烈な重みを増し、21世紀初頭の<行き止まり>を観客に内から体感させる。『東から』『南』と続くドキュメンタリー三部作を締めくくる作品。
◆そのほかの上映作品
『街をぶっ飛ばせ』(1968)、『私、あなた、彼、彼女』(1974)、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)、『家からの手紙』(1976)、
『私、あなた、彼、彼女』
『アンナの出会い』(1978)『一晩中』(1982)、『ゴールデン・エイティーズ』(1986)、
『ゴールデン・エイティーズ』
『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』(1989)