くらし情報『『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由』

『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由

そして、いまこの時代に、私の思想を表現できる最適な媒体が映画なのです。映画というのは丹念に、細やかに、自由、ジェンダー、正義に対する私の考えを表現することができる。なおかつ、道理ではなく、物語で伝えることができます。道理で訴えて分かってもらえない話でも、物語なら伝えることができる。いくら思想を重視しているとはいえ、私が語りたいのは道理ではなく、物語です。人の心を揺さぶり、何か気づきを与えることができる物語を語ること。それが一生をかけてやりたい仕事だと思っています。

『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由
周美玲(ゼロ・チョウ)

ドキュメンタリーでキャリアをスタートさせ、のちに長編映画へ転向。
長編デビュー作『Tattoo-刺青』はベルリン国際映画祭でテディ賞を受賞。そのほかの作品に『花様 たゆたう想い』(2013年)、『愛・殺』(2020年)などがある。

(新田理恵)

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