くらし情報『『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由』

『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由

どこの国民か、どんな国旗を掲げるかは関係ありません。台湾の文化・歴史的背景は中国大陸とは違います。日本とも違います。独自の文化を生み出し、独自の言葉を持っている。そんな台湾の自治を推し進めようという動きは、日本時代から始まっていました。そして国民党がやって来て、台湾には自治が必要だという思いをより一層強めたのです。台湾の自治を求め、台湾の行く末について考えていた。それが思想犯たちに共通する理念でした。


『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由

彼女たちは読書会や検討会を開き、どのような制度が台湾にふさわしいかを語り合っていたのですが、参加者たちは皆、捕らえられてしまいました。自分たちを上から統治していた政権が去り、台湾人が台湾を自ら動かしていくのだと立ち上がろうとしたときに、国民党政府がやって来て、日本時代よりひどい形で押さえつけた。知識人を全員捕らえて小さな島に隔離し、台湾の自治という考えを広めることを許さなかったのです。とても残念に思います。もしも蔣介石政権が、あれほど順調に台湾を統治できていなければ、もしもあれほど残酷に知識人を弾圧していなければ、台湾はとうに独自の道を歩き始めていたはずです。台湾に人材がいないわけではありません。

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