【インタビュー】思春期“あるある”エピソードはどうやって集めた? 監督&プロデューサーが明かす『インサイド・ヘッド2』ができるまで
充分じゃない」という気持ちでした。10代というのは、自分の評価がすごく厳しくなる時期であり、自分のことを外側から見るようになる年代でもあると思います。
また他人が自分をどう見ているのか? ということもすごく気になるようにもなりますよね。それまでは、周りの人に面倒を見てもらっていたけど、自分で自分のことをしなくてはいけなくなり、大人になっていく中で、社会に自分がフィットしているのかが気になってきます。人間は社会的動物なので「周りにフィットしていないと生きていけない」という気持ちになり、「自分は社会にフィットしているのか?」「どう思われているのか?」と心配になるわけですね。
でも、それが行き過ぎると、自分に厳しくなり過ぎてしまいます。そうしたことがこの映画に出てきますが、もう少し自分に対して優しくして、自分を受け入れようということをこの映画は語っています。
ケルシー・マン監督
――今回の物語に関して、どのようなプロセスを経てこのようなストーリーになったのでしょうか? 初期段階からの変遷なども含めて教えてください。
マン監督:曲がりくねった道を進み、時に引き返したりもしながら、エピソードを削ったり、加えたり、より良い物語にするために様々な紆余曲折を経て、ここまで来ました。