『ジョーカー2』12分間のスタンディングオベーション「1作目に対する“答え”ではない」と監督
前作に関しては、僕たちが何をしているのかは誰にも知られていなかった。本作では一転、常に注目され続けていた。撮影中から様々な憶測や考察がネット上にあがっていたので、私たちとしては大きなプレッシャーを感じていました。ホアキンはもともと“続編”をやる必要はないと考えていました。前作の時に「次もやろうか」なんて冗談で話してはいましたが、実際にやるとなったらそれはホアキンにとってもある意味恐怖でもあると思います。実際に続編を作ることになったとき、私たちは大胆でなければいけなかったし、続編だとしても前作と比べて予想外の作品にするには、どうするべきかと考えていきました。前作のジョーカーは、目には見えなくても彼の心の中には音楽と愛が溢れていた。本作では客観的な視点よりも、ジョーカー自身の目を通して多くの情報が表現されている。
そしてリアリズムという点では共通しますが、より想像的で象徴的なシーンが多くあるのが、本作の特徴だと思います。そして…この作品は、1作目に対する“答え”ではないとも加えておきます。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)より全国にて公開。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(c)