加瀬亮×永山絢斗×光石研インタビュー 『マザーウォーター』ほのぼのメンズトーク
永山:僕はクランクインする4日前に京都に入ったんですけど、光石さんと(偶然)同じ新幹線で、その日は特に何もなかったので、夜ご飯を食べに行こうとふらふらと京都の街を歩いていたんです。そしたらまた光石さんとばったり会って、ご飯に連れて行っていただきました。あと、本読みの段階ではまだ(どう演じたらいいのか)不安の方が強かったんですが、京都に入って街を歩いたり電車に乗ったりしているうちに、あぁこういうことなんだ…と感覚がつかめたという気がします。
加瀬:でも、初参加という感じは全然しなかったよね。
光石:撮影のときもスッと現場に入って、スッとジンを演じて、スッと帰っていくんだよね。
加瀬:帰った後はきっとやんちゃですけどね。って、それは推測ですけど(笑)。
永山:…(笑)。
“ゆるい映画”ではない
彼らを引っ張り、初メガホンを取ったのは『めがね』と『プール』でメイキング撮影を担当していた松本佳奈監督。彼女のこだわりで約1か月にわたって京都市でオールロケが行われたそうだが、もちろん映し出されるのは観光名所的な京都ではなく、思わず住みたいと思ってしまうような小さな商店街。3人の俳優たちもそんな京都の街に惚れたと口を揃える。