菊池亜希子インタビュー 「恋愛面でも私、自分の感情に鈍感なタイプです、きっと」
モデルとして活躍してきた菊池さんだが、女優として「演じる」ということについての興味をこんな言葉で表現する。
「面白いな、と思うのは、ある人が役に対してイメージを持っていて、そこに“意思”があって、キャスティングが決まるということ。ある役のお話が私に来るということは、そこで私についてこういうイメージで見ている、というのが見えてくるじゃないですか。それがすごく興味深いです。私、人にすごく興味があって人間観察が大好きなんです。芝居を始めたことで自分自身をより知るようになったと思います。『あぁ、私ってこんなイヤな顔するんだ』とか。モデルというのは一番見せたい顔、素晴らしい表情を見せるお仕事。
でもお芝居は、そうではない顔を見せることの方が圧倒的に多い。難しいし、面白いです」。
「常に、2〜3冊の本を持ち歩いて、気分次第で好きなものを読んでる」というほどの本好きで、作品のせいもあってか一見、“文型女子”っぽさを感じさせるが、大学では建築を専攻したバリバリの理系。自身、「このアンバランスなところは、自分の中でずっとコンプレックスだった」とも…。
「さっきのイメージの話と重なるんですが、私、人によって全く印象違うみたいなんです。