「楽しい挑戦だった」M.ナイト・シャマラン監督&娘・サレカ、『トラップ』での共同作業を語る
また、映画の中の音楽としても機能する必要があった。曲は両方の役割で機能しなければならない。とても難しかったけれど、とても楽しい挑戦だった」と語っている。
また、本作における多層な仕掛けの一つが、逃げ場ゼロに追い込まれたサイコな切り裂き魔クーパーの複雑な心情がレディ・レイブンの曲によって歌われることだ。オリジナル曲を全て書き下ろしたサレカ・シャマランは、レティ・レイブンの曲調と歌詞が発するメッセージにもこだわった。
「クーパーが絶望的な状況になり、この状況を打開するために、よりクレイジーなことを試みるようになるにつれて、ストーリーの緊張感はどんどん高まり、事態はエスカレートしていく。同時に、曲調も盛り上がっていって激しくなる。セットやダンス、衣装も徐々に過激になっていく。
父がとても具体的に脚本を書いたので、私は音も歌詞もそれに合うものにする必要があった。どのシーンも感情がとても具体的に描かれている。ある場面では、クーパーは男を騙すようなことをする。彼は策略を立てて、状況を楽しんでいる。それから、トランシーバーを手にして、事態がさらに悪化しそうなことが聞こえて、より緊迫した状況になると、曲はよりリズミカルになり、少しダークで、何かを探し求めるような感じの曲になる。