「マッツ・ミケルセン生誕祭2024」、ニコライ・コスター=ワルドー共演作ほかレア作品に注目
複雑な男性の内面と、心を開かない夫との関係に孤独を感じて新しい恋人との愛に揺れる妻の感情のやりとりを、マッツ・ミケルセンとスティーネ・スティーンゲーゼが繊細かつ激しく体現。デンマーク映画だがチェコのプラハが舞台で、古都のような風情のあるプラハの街が切ない物語を物悲しくも美しく彩る。
■『誰がため(2008)』
ナチス占領下のデンマークの実録戦争ドラマ
デンマーク王国公文書館が当時の資料をタブーとして公開せず、語ることの許されなかった2人のレジスタンスの史実を描いた戦争ドラマ。
多くの犠牲を払いながらも第二次世界大戦下でナチスに立ち向かい、疑心暗鬼と過酷な運命に翻弄された実在のレジスタンスを演じるのは、マッツ・ミケルセンと『天使と悪魔』のトゥーレ・リントハート。デンマーク国民の8分の1を動員し、記録的な大ヒットをおさめた話題作。
■『悪党に粛清を』
デンマーク製本格西部劇
ドラマ「ハンニバル」シリーズのマッツ・ミケルセンが主演した、北欧デンマーク製の本格西部劇。1870年代の米国に渡ったデンマーク移民の男が愛する者を奪われ、復讐という業に身を投じていく姿を描く。
デンマークを代表する国際的俳優と俊英監督クリスチャン・レヴリングがタッグを組み、北欧産ながら西部劇の王道を感じさせるアクションや男の生き様は必見。