「警告を発していると思ってくれたら」『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』脚本家&監督がコメント
一方、コーン役のジェレミー・ストロングのなりきりぶりも早くも賞レースの筆頭候補に名を連ねている。
監督はこれまで様々な問題作を描き、その全てがカンヌ国際映画祭に出品され、本作もカンヌ国際コンペティション部門で高い評価を得たアリ・アッバシ。
アリ・アッバシ監督は2人の師弟関係について「どんな関係においても、変化を遂げるのはあくまで両者だ。ロイ・コーンとの関係でトランプだけが変わったのではなく、コーンもまたトランプと関わることで変わる。トランプをどう思うかは関係なく、観る人にはこの変化を体験してほしいと思っている。この映画は、イデオロギー論争を巻き起こそうというのではなく、人間の複雑さを描いている」とコメントする。
脚本は長年トランプ前大統領を取材してきた政治ジャーナリストでもあるガブリエル・シャーマン。ニューヨーク・オブザーバー紙不動産担当の駆け出し記者だったころから、長いキャリアで蓄積した人脈を活かしてトランプの取材を続けたガブリエル・シャーマンは、トランプが前回の選挙期間中も大統領就任後も「メディアを使ってニュースに自分の名前を出し続けろ、それが権力を掌握する1つの方法だとトランプはコーンから教わったんです」