『最後の忠臣蔵』 リアリティを追及し世界文化遺産でも撮影敢行!
香川県琴平町・金丸座
京を離れて香川県の琴平町にある、1835年に建てられた現存する日本最古の芝居小屋「金丸座」では、天下の豪商・茶屋四郎次郎の息子が可音にひと目惚れするシーンが撮影された。国の重要文化財に指定されているこちらの芝居小屋だが、毎年「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の公演が行われる。これまでにも映画の撮影に使われたことはあるが、本格的に金丸座の中にカメラが入って撮影が行われるのは初めてのこと。約200人の地元の人々が参加し、江戸時代のにぎやかな芝居小屋「竹本座」に変身を遂げた。
滋賀県・伊香保
ここで撮影されたのは赤子の可音を抱いて孫左衛門が歩くシーン。監督の「どうしても本物の雪山で撮りたい!」という要望に応え、急遽、伊香保郡余呉町の雪山がロケ地に選ばれた。役所さんは太ももまで積もる雪の中を、可音を抱いて何度も歩いたという。
東近江・五個荘、亀岡市・桂川沿い、京都市・下鴨神社
可音の輿入れのシーンは多くの名所で撮影。
近江商人発祥の地として知られる東近江の五個荘の街並みに、亀岡市宇津根町の桂川沿い。そして、京都市左京区の下鴨神社――正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)の境内、糺の森(ただすのもり)