アシュトン・カッチャー インタビュー「スパイを演じるって男のファンタジーだよ!」
いい脚本だけど、100%惚れ込むほどではないなって思ったのを覚えているよ。だからそのときはまだ契約する気になれなかった。後に手を加えた脚本を読んだけれど、そのときは話のバランスが整えてあった。男性と女性、2人の視点になっていて、惹かれるものがあったね。ユニークでおもしろい物語だと思えたから出演を決めたんだ。
──スペンサーというキャラクターのどんなところに惹かれましたか?
映画で身分を隠したスパイを演じるのって、どんな男でも心に秘めているファンタジーだと思うんだ。僕はジェームズ・ボンドなどの映画を観て育ったんだからね。だからアクション・アドベンチャーの役柄を演じることは夢だった。
そして、脚本をしっかり読んでみると、実はアクション・アドベンチャー的な男が普通になろうと頑張る物語だったんだよ。そこに本当の魅力を感じた。スパイという普通じゃない生活を送ってきた男がいて、普通の男になろうと奮闘する──そこがとても興味深かったね。
──本物のアクションと本物のギャグを融合させているのも魅力的ですね?
その通りだね。この映画の撮影に入る前に、『ビバリーヒルズ・コップ』を観たんだ。アイディアを拝借したくてね。