『チェブラーシカ』中村監督×原作者ウスペンスキー 国境を越えた傑作誕生の秘密
、仲良くしようっていうメッセージ。それを伝えるのはいま、必要なことなのかな、と。
ウスペンスキー氏には自分が作った、しかも自国民にこれだけ愛された作品を海外のスタッフの手に渡すことに不安はなかったのだろうか?
ウスペンスキー:私自身はなかったですよ。日本からとっても魅力的な方たちがいらして、非常に興味深いお話をしてくださった。正直、私は1日目で「この人たちになら任せられるな」と思ってました。ソ連の崩壊でロシアのアニメーション製作は崩壊していましたから、とても高度な技術を持った日本の方たちにお任せするのは悪くないと思いました。一般的な国民は、あなたがおっしゃるように不安だったみたいです。「きっと日本人の目をしたチェブラーシカが出てくるよ」とか「チェブラーシカがヤクザやサムライになったらどうする?」ってね(笑)。
でも、いまは作品を観た人たちからうわさが広まって、「どうやら良い作品になってるらしいぞ」ってみんな待っているみたいです」。
先述のように中村監督は、あえて旧作の最初の1話をゼロから作り直すという作業から本作の製作に入った。そうするに至った経緯は?
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